投稿日: 2013/08/02 15:12:26
ある食品工場の設計計画段階で、予算がオーバーしたので対応を協議した。
原材料はおおむね同じなのだが、瓶詰め、カップ詰めなど、いくつかのパッケージがある為、製造室を二つに分けていて、パッケージ(内包)後、通路を経由して包装室でラベリングと箱詰めを行ない、製品庫に持って行く。
通路は包材(内包材と外包の外箱)の供給ルートにもなっている。
このレイアウトだと、作業室のゾーニング別に区分けされてはいるが、通路で、原材料と包材(内包材と外包材)、及び内包後の製品が交差することになる。
そこで、通路を無くし、交差もなく、有効性造室を広くとれるレイアウトを考えた。
(1)製品庫と包装室を入れ換えた。
(2)通路を無くして、製品庫と包装室を広くした。
(3)外包材(外箱)を包装室に直接入れ、内包材(瓶やカップ)は外箱外しと瓶洗浄をしてから製造室に入れるようにした。(この方が安全)
(4)下処理した原材料を製造室に直接入れるようにした。(この方が安全)
(5)これにより、製造室の製造動線が一方方向になり(この方が安全)、作業効率が上がった。
この事例と図は、簡易概念にしてあるが、実際には800㎡程の工場の設計変更で建設費が数百万円ダウンになった。また、これによる作業効率のアップを製造コストのダウン(製造効率の向上)はかなりのものになる。
食品工場の新造改修について、コストダウンも含めてまとめたページは以下です。
https://sites.google.com/a/foodesign.net/foodesign/haccp/practice/renovation