食品工場の天井に発生するカビは、製品への落下汚染という深刻なハザードにつながる。カビは、水分、温度、栄養という3つの条件が揃うと増殖するが、特に、天井裏に溜まった湿気が原因で発生する結露は、カビの温床になりやすい。
カビ対策の基本は、この3つの条件をなくすことだ。
水分対策(結露防止): 洗浄後や夜間に湿度が高くなる場合は、除湿機や空調のドライ運転で湿度を下げる。天井裏の換気扇や通気口の設置も有効だ。
栄養対策(清掃の徹底): 天井の凹凸や設備の隙間に溜まったホコリは、カビの栄養源となる。高所清掃用のブラシなどを活用し、定期的に清掃を行うことが不可欠だ。
落下防止対策: 万が一、カビやホコリが落下しても製品に混入しないよう、製造ラインの上部に波板などでカバーを設置する。
これらの対策を講じることで、天井のカビを根本から抑制し、製品の安全性を高めることができる。