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儲かるHACCP、現場のHACCP構築を支援します 

1976年から食品施設の運営管理に関わり、84年からHACCPのコンサルをスタート。数多くの工場で安全確保、作業効率アップの支援します。
今週の写真:長靴の底に引っかかったゴミを取るブラシをくくりつけた長靴洗浄槽。

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「週刊HACCP」1184号: 工夫、仕掛け、仕組みによって、衛生管理を良くする-6 力量を安全な運営に活用

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この力量システムの基本ができると、それの効果的な応用になる。1つは、製造場所での管理だ。例えば、下処理室で複数の従事者が仕事をしている。その従事者はすべてが力量1である事はまずないはずだ。必ずリーダーなりサブリーダーがいて、その下に何人か2,1,がいて、リーダー指導のもとに製造が行われている。この時、もしリーダーが不在で製造をすることになると、見様見まねで仕事を行われなければできない人が全員になってしまえば、事故が起こる確率は極端に高くなる。

こういった事は結構出てくるはずだ。リーダーは急用か何かで製造室から抜けるとする。抜けたまましばらく居ない間製造はそのまま続いている。サブリーダーもいない。そうするとこれも危険度がかなり高くなってくる。そこでそうならない仕組みを決めておくことだ。

1つの作業場所単位で、力量3が1名、2が1名いないと作業してはいけない、と言う決まりにすると安全な状態が確保できることになる。

この状態が下処理室だけでなく製造室、パッキング室、入出庫室、あるいは検査室、といった工場のすべての作業室の単位で行わなければならないとなれば、そのための仕事の仕組みや、ローテーションを必ず組まなければならない。組まなければそこの仕事はやってはいけない、と言うことになってくるからだ。

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