単純な金属探知機の記録で、検査数に対してどの程度の反応があるかの傾向分析まで自動でできる例を作ってみよう。
作るのはGoogleのメールフォームの例を使うが、どこのサイトでも大体同じだ。
まず、新しいタブを出して、右上のダイアルイメージのボタンをクリックして出てくるアイコンを探すと「フォーム」があるので(01)、これをクリックすると、無題の作成スタート画面が出てくる。サンプルがいくつもあるが「空白のフォーム」を選ぶ。
「無題のフォーム」が出てくるので「金属探知機記録」と名前を付ける(03)。
その下に質問名があるので、それを「製品名」にする。その下に「オプション1」になっているので、ここに製品名を入れる。ここでは「製品A」とした。このとき、右側に「ラジオボタン」とあるので、ここではそのまま使う。ラジオボタンは入力画面にラジオボタンが並んで出てくるので、そのボタンのどれか一つを押すことになるが、この選択はプルダウン式もあるから(04)、どちらでもいい。製品名が多い場合プルダウンの方が見やすい。「チェックボックス」を選ぶこともできるが、これは複数選択ができるので、この例では使わないほうがいい。右下に「必須」にするかどうかが選べるのでオンにして必須にする。
次に、検査開始時間の質問を作り、回答に「時間」を選ぶが、これも簡単なAIですでに選ばれているので、そのまま使う。
次に検査数を入れよう。右側に丸の中に+のマークが入っているボタンがあるが(05)、これは新しい質問項目を追加するものだ。このボタンを押し、質問名「検査数」を入れると、回答方法に「記述式」と自動的に出てくる。
記述式というのは、一行程度の文書か数値をタイプするためのもので、この場合は検査数の数値をいれるので、このままで使える。これも「必須」にしておく。
このようにして、次に検査でははねた数を「反応数」、検査終了時間、最後に検査記録者名をプルダウン選択して作る(06)。
出来上がったら画面上の目のアイコンの「プレビュー」を選ぶと(07)入力画面が出てくる。この上に出ているアドレスが入力アドレスで、これを現場のタブレットなりスマホなりにアイコンで登録すれば、そこから入力ができる。「QRコード」をこのアドレスで作成して、現場の金探のところに貼り付けておいてもいい。
試しに入力してみよう。最後の「送信」ボタンを押すとクラウドに登録される。登録を見るには作成していたタブに戻ると、上に「回答」ボタンがあるので、押すと「スプレッドシートにリンク」ボタンが出てくる。押して「新らしいスプレッドシートを作成」を選ぶと出てくる(09)。このスプレッドシートは「ドライブ」(10)に格納されている。
5つばかり入力したスプレッドシート例だが(11)、シートの右に空白のところに「歩留まり」項目を入れ、その下に歩留まりを求める計算式を入れる。この場合は「反応数➗検査総数」で表示を「%」にする。これを下にドラッグすれば歩留まりが自動的に計算される。この列を選んでグラフにするボタンを押せば瞬時にグラフが出てくる。
これで、後は現場で入力を続けていけば、歩留まりがグラフでいつでも見ることができる。
この方法で、原料から製造出来たパック数を計算して歩留まりを常に監視することもできるし、あらゆる「傾向の分析」が現場で記録するだけで瞬時に見ることができる。紙と膨大な人力と無駄な時間を使う作業が一切無くなる。
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