製品説明書原紙例と記入内容

投稿日: 2013/05/20 6:04:47

1. 製品の名称及び種類

一般的な名称と商品名である。例えば食肉製品のハムならば、そのハムのブランド名、製品名。種類は、加熱後包装の加熱食肉製品で、単一肉塊、となる。ソーセージならば非単一肉塊となる。

2. 原材料

製品を作っている全ての原材料をリストする。

3. 添加物の名称及びその使用量

原料と添加物は製品によってかなり違ってくる、牛乳だったらただ「生乳のみ」氷だったら「地下水」などとなり、添加物は「使用しない」となるのだが、ハムやソーセージの場合には、原材料は肉の原材料部位に、香辛料、調味料、増量剤、蛋白など、かなりのものが入るし、添加物も亜硝酸塩、香料、着色料、リン酸塩など、これもかなりの数量になる。

4.容器包装の形態、材質

これは危害分析の時に特に関係する場合に限るとなってはいるのだが、トレイやフィルムによる環境ホルモンの問題が大きくなってきていることもあるので、一般的には書き込んでいる。例えば真空パックの場合ならばそのタイプと、使用しているフィルムのの名称と規格を入れることになる。そして「性状及び特性」と「製品の規格」の項目があり、この中に、「液体、粘体、個体」といった製品の形態や、「水分、塩分、ペーハー、比重」といった特性、大きさや重量、および各種の細菌数の基準を入れるのだが、どれが「性状及び特性」で、どれが「製品の規格」といった基準が無い。そこで、製品の形態を前者に入れて、後は後者に入れたり、全て一緒にしたりしている。製品の表現方法として分かりやすい方法をとればいい。乳、乳製品、食肉製品については特に記載事項が決まっているので厚生労働省のガイドラインを見ること。

5.性状及び特性

PH(ペーハー)、塩度、水分活性、糖度などの特性。

6.製品の規格

製品の安全性についての規格。一般生菌の限界数、大腸菌(群)、サルモネラ等の食中毒菌、等の有無や限界値の規格。異物混入が無いことなど。

7.消費期限又は品質保持期限及び保存方法

日数、週数、月数と、温度などの保存方法を明記する。開封前と開封後の違いも明確にしておく。

8.喫食又は利用の方法

そのまま食べるのか、加熱して食べるのか、加熱は焼くのかボイルするのか、ボイルする場合などはパッケージのままなのかパッケージから出してからなのかなど、あるいはその製品が最終製品ではなく、例えば蒲鉾加工用の白身魚のすり身など、他の食品工場に原材料として販売されるなどを記述する。これはこのあとの「販売等の対象とする消費者層」と一緒に、販売先がどういった形になっているのかを明確にするものである。

9.販売等の対象とする消費者層

販売先の形というのは、対象消費者になるのだが、一般的な商品の場合はただ「一般消費者」と書くだけなのだが、特に食品に対して敏感だったり特別なものがある場合がある、例えば離乳食は対象が幼児になるために、特に安全性が重要になってくる。最近はアトピーアレルギーの患者が急増しているがこれらのマーケットに対応した製品ではその旨を明記する必要がある。妊婦、老人、児童などの学校給食向けなど、特別に絞り込んだ消費者向けの製品ではそれを明記して特に注意をするのである。牛乳の学校給食向けには牛乳製品の内容そのものは同じであっても、牛乳瓶のフタ部分に紫のフィルムを付けて区別をする工夫をしてあるが、こういったことがわかるようにしておくのである。