投稿日: 2018/11/03 1:14:13
工場内を、清潔と汚染に分けたり、中間に準清潔ゾーンを入れるのは、製造での交差汚染を防ぐ対策だ。平面的に分ける。
これに対して「タイムゾーン」は、時間で分ける方法だ。
タイムゾーンは平面で分けたゾーニングと併用する。
この3階の工場の場合、朝から製造が始まり、夕方(例えば3時)に製造が終わるとする。
3時に製造が終わったら、そのままサニタリータイムに移る。
清掃、洗浄、乾燥、そして出たゴミをエレベーターを通して下ろす。
サニタリーは(出来るだけ)平面のゾーニング別にして交差しないように気をつける。
そして5時に最終のエレベーター内の清掃をしておしまい。
3〜5時の2時間がサニタリータイムというタイムゾーンになり、この間は製造してはならない。時間で決めないでも、製造が終わってからサニタリータイムにすればいい。
これがタイムゾーンだ。考えてみれば当たり前のことで、家庭でいえば食事をしている最中に掃除はしない。
工場なら、製造している最中に掃除はしない。掃除している最中に製造はしない。
これを明確にタイムゾーンの名前と時間を決めることで、安全対策を認識も含めてしっかりすることになる。