現場が最も悩む「人」と「日常」の課題:関心事項の全体傾向
セミナー参加者が抱える関心事項を全体で集計すると、次の3つのテーマが突出していることがわかる。
この結果から、現場の課題意識は、「HACCPや食品安全マネジメントシステムの制度・基準をどうするか」(11件)といった形式的な部分ではなく、それを実行する「人」と、具体的な「日常の運用」に集中していることが明確だ。
まず、「衛生管理・清掃」(77件)と「異物混入」(58件)は、いずれも日常の管理の徹底が不可欠なテーマであり、具体的なリスク対応の困難さを物語っている。特に「異物混入」は、クレームや製品回収に直結する最も恐ろしいリスクの一つであり、その対策は常に現場の最優先事項だ。
そして、この二つの課題の根幹をなすのが「人材・教育」(74件)である。「食品安全文化の醸成」「従業員教育と『しつけ』」「人手不足」など、人材確保と育成、そして組織全体に安全意識を根付かせることの難しさが強く表れている。技術や設備に依存するのではなく、結局は「人の行動」によって安全が担保されるという食品安全の本質的な課題が、最多クラスの関心を集めていると言える。
「設備・環境」(27件)や「防虫防鼠」(12件)といった物理的な対策も上位に位置するが、これらも日々の清掃や点検という「日常の管理」と密接に関連する課題である。
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