09年全国セミナー
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空調は古くなって来ると吹き出し口からゴミが飛び出して来る。
西日本のある食肉と魚介類のパックセンターは20年ほど経つが、消費者が異物混入にシビアになって来た頃から「小さいゴミが入っていた」というクレームが次第に寄せられるようになって来た。原因は空調機ではないかと,空調機の廃棄口に家庭のダクトに使うフィルターを付けてみた。2週間ほどして外してみたところ,小さなゴミがたくさん着いていた。この空調機の下ではパッケージ作業をしているので,その上にこの小さなゴミが落ちていたのだ。
この原因の元は空調システム全体にあるので,改善する為にはかなりのコストがかかる。そこで2週間ごとにこのフィルターを取り替えることにした。フィルターは洗って再使用することが出来る。
空調は気圧バランスをとることで,虫や汚染された空気、ゴミや埃の侵入を食い止めることが出来る。
3段階でのゾーニングなら,清潔ゾーンにフィルターを通した空気を最高圧になるように入れる。その外側の準清潔ゾーンはその下の気圧。そして一般ゾーン(汚染ゾーン)はその次の気圧。こうすると,空気の流れが、清潔→準清潔→一般と流れる。これで,虫が侵入を防げる。
ある米飯のパック工場では,製品をパッケージする部屋にカビ胞子が入ってしまうと,製品にカビが生えてしまうリスクがある。その為,パッケージ室にはフィルターを通した空気を最高気圧で入れているが,これが正常に機能しているかどうか,外部に出るコンベアラインの穴に確認用の紙を貼り付けている。その後、気圧差感知器を取り付けた。
施設周囲が汚れていると虫,ハエの発生源になる。カラス等野鳥の餌にもなるので糞のカンピロバクターの問題も出て来る。
ある弁当工場では,工場の横に鉄道敷地があり,その横の雑草とドブからの虫の問題があった。そこで鉄道側と交渉したら,毎夏,雑草狩りとドブ掃除を鉄道側がやってくれることになった。自分の敷地外でも交渉で何とかなることもある。
ある豆腐工場では,蠅の問題が指摘され,調べたところ,工場外にある生ゴミ置き場が発生源だった。壊れたパッケージや豆乳に汚れた袋等が捨てられ,ここに大量の蠅が群がっていたのだ。
ゴミを入れるコンテナの中は汚れ放題,その横には凹んだ部分があり,汚水が溜まっている。これでは蠅が寄り付く訳だ。
根本的に解決する為には掃除ではダメなので,ゴミを業者が引き取りに来たあと、だれが掃除をするかを決めた。そしてコンテナ洗浄の道具を揃え,凹んだ部分を簡単な工事で埋めた。これで毎週二回ゴミの引き取り後,きれいに洗浄され,汚水も溜まらないようになり,蠅問題は無くなった。
工場周囲に樹木はない方がいいのだが,工場緑化法でどうしても植えなければならないなら,虫が嫌いな樹木を植えると良い。
虫が嫌いな樹木は、桧、ヒバ、楠、樫、クワイ、モチノキなど 。好むのは、桜、杉、カエ デ、白樺、つばき、サザンカ、ツツジ、サツキなど。ハーブ系は虫が寄らない。木の場合ニームが虫の忌避材になる。
著作:株式会社 フーズデザイン 加藤光夫