掲載日:2003/07/30 媒体:大阪読売新聞 朝刊 ページ:26 文字数:679
◆今年度 魚肉練り製品など3品種に基準策定
県内で製造される食品の安全性を高めるため、県は年度内に、国が食品製造業者に承認する衛生管理システム「HACCP」(ハサップ)の方式を取り入れた独自の認証制度を創設する。四国初の取り組みで、ハサップより基準は緩いものの業者は自主的な管理体制を強化できる。今年度は、魚肉練り製品など三品種について基準を策定して業者を認証する。県は「食への不安が募るなか、信頼という付加価値を付けてほしい」としている。
ハサップは、食中毒の原因となる菌や化学物質が混入する危険性が高い個所を事前に分析し、監視するポイントを決めてチェックするシステム。国際基準でもあり、日本では厚生労働省が一九九六年から、このシステムを導入した工場に「総合衛生管理製造過程」の承認を与えている。
ただ、国の基準は高く、県内に多い中小企業には取得しにくいのが実情。全国で食品偽装事件が発生し、県内でも食中毒が相次ぐなか、安全性が確保できる範囲内で基準を緩和して、業者の自主的な管理体制を強化することにした。
県は六月、食品業者や学識経験者、消費者ら計七人の委員による審査会を設置。今年度は、かまぼこなど魚肉練り製品と総菜、カツオのたたきの三品目の認証基準を定め、商品に張る認証マークもつくる。自主的にシステムを整えた業者から申請を受け付け、基準をクリアしている施設を順次認証していく。
最終的には、豆腐や清涼飲料水、アイスクリームなど計十五―二十品目について基準を策定、認証を進める方針。県は「商品を県外に売り出す際の武器にもなるはず」と期待している。