異物混入:プラスチック片対策

2013/04/07 21:21 に 松本リサ が投稿
焼き菓子にプラスチック片が入っていて、自主回収になった。
原材料に使っているナッツに入っているのを、製造ラインの検品時に発見したという。
製造中に発見したわけだから、今までの製品としては出ていない、と考えることも出来る。プラスチック片は一個だけだと考えた場合だ。しかし、割れて混入したプラスチック片の可能性というのは高いので、他の破片が、すでに出荷した製品に使ってしまっている可能性もある。この場合は自主回収を考えなければならないわけだ。
この対策は、自社の工場内のどこかで、プラスチック片などの異物が入ることが無いか、という危害に対して、対策をとる。この方法を、原材料のサプライヤーに対して行なって欲しいという要求にも出来る。
では、これはどうしたら良いか。

フーズデザインが作成したリストの中だと、「製造工程」の中の「食品への汚染.交差汚染」の
「製造作業中の食品は、環境からの汚染、交差汚染が無いように製造作業がされているか。異物が入らないように異物の元になるプラスチック、ビス、破壊可能性のあるワイヤーなどを登録、点検しているか」
という項目になる。
この中の本文にあるFDAのガイドラインでは、「不衛生な物体からの食品、容器包装及び接触面への汚染並びに原材料から加熱済みの製品への汚染の防止措置」
Codexのガイドラインでは「機械からのガラスや金属片、埃、のような異物による食品汚染を防止するように設定されなければならない。製造加工において、安定な検出装置又はスクリ−ニング装置を必要な箇所で使用しなければならない」とある。
AIBでは、「原料・廃品・最終食品間の相互汚染を防ぐ効果的な手段を講じなければならない。生と調理済み製品といった相容れない材料は、相互汚染を防止する適切な方法および条件下で保管しなければならない。安全上の問題を起こす成分(アレルゲンなど)や、消費者にかなりの不満を起こす材料(ベジタリアン向け製品中の肉など)による相互汚染を避けるために特別な配慮を行なわなければならない」
といった記述になっている。

プラスチック片に集中して考えると、3ステップが考えられる。
  1. 製品に混入する可能性のあるプラスチックのリストを作成する。
  2. その中で、ステンレスなど、壊れないものに変えることが出来るものがあれば変える。
  3. 残った部分に対して、それぞれの頻度を決めて点検する。
ということになる。


ハム、ソーセージを作っているある工場の、ウインナーソーセージから、小さなプラスチック片が出て来た。回収して調べたら、そのロットの製品から合計4個出て来た。
工場のどこから入ったのか調べたら、原材料に入れる氷の冷凍庫にあるプラスチックのコンテナーの底が割れて穴が空いていた。
ソーセージから出て来た破片と合わせたらぴったりとあった。
プラスチックは凍結庫に入れてあると、ショックで壊れやすくなっている。ここの場合、そのコンテナーに氷を入れて、ピッケルで割っていた。この時、ピッケルの針がコンテナーの底を刺して割れ、それが氷と一緒にソーセージに入ったのだ。
対策として、このコンテナーをステンレスに変えた。
Comments