洗剤や化学薬剤で食品を汚染しないための修理と対策

2013/04/04 16:30 に 松本リサ が投稿

飲料に洗剤が混入して回収になった例はかなりある。混入しなくても、牛乳を入れるサンテナーの洗浄時のすすぎ不足で殺菌剤の臭いが残っていたため、牛乳が「薬臭い」となり、返品回収になった例もある。
洗剤、殺菌剤、殺虫剤などの化学薬剤は食品工場に不可欠なものだが、誤って食品に混入したり、希釈を間違えると、大きな食品事故になってしまう。
  • 一ヶ所に集める
化学薬剤の大きなボトルを一ヶ所に置き、そこに工場各所から小さな現場用ボトルを持ってきて詰める。このとき簡単でいいから記録をつける。
この簡単な方法だけで、かなり安全が確保される。



ある牛乳工場で、ボトリング機の横に殺菌用ジアソーの大きなボトルが無造作に置いてあった。ボトリング作業の横にジアソーを置いていては危険だ。なぜかと聞いたら「洗浄時に、部品をつけ込み殺菌するから」と言う。見ると横にそのつけ込み殺菌用の漕が置いてある。
そこで「これではジアソーが牛乳に混入する恐れがある」といって、隣の小さな倉庫にスペースがあったので、ジアソーをそこに置くようにした。
ある総菜弁当工場では、化学薬剤と洗浄道具は製造作業場所から廊下を挟んだ反対側の専用室に全て置いてある。製造作業室にはこれらはいっさい置いていない。製造時には必要ないからだ。
製造が終わって、清掃洗浄になると、各作業室からこの置き場に来て、それぞれ持っていき、終わったらここに返すようにしている。これで、製造室は広く使えるし、安全だ。在庫も一目で分かる。

る魚介類加工工場では、階段の下にデッドスペースがあったので、そこに小さな倉庫を作り、化学薬剤の倉庫にしている。
  • 希釈を間違えない仕組み
化学薬剤が何種類もあると、使用時の希釈を間違えることがある。
洗剤で一桁濃くしたら、すすぎがうまく出来なくなり、臭いや洗剤が残ってしまう。薄ければ汚れが落ちにくくなる。殺菌剤が濃ければ臭いが残ったり、危害につながることもある。薄ければ効かなくなる。

これを防ぐために一般的に行われているのは表示をしっかりしたり、希釈専用のカップを用意し「バケツにこれ1杯」というように簡略化する方法だ。

ISOでは「力量」システムを確実に出来るようにする。製造機械の洗浄が出来る人、製造が出来る人、というように、作業や機械の扱いを出来る人を登録し、その人以外はやっては行けない、というシステムだ。
この中に「化学薬剤を扱える」人を登録し、その人以外は希釈などの扱いをしてはいけないようにすると安全だ。
現場で複数の薬剤や殺菌剤を常に使う場合、ボトルの口の形の違いで間違いを防ぐディスペンサーもある。口の形が、四角、5角形、6角形、丸形と、違う形になっていて、違うボトルを入れようとしても入らないようになっている。
こういった特別のシステムを導入しなくても、色を変える、ラベルの色を変える、ボトルそのものをたとえばアルコールとジアソー液で形を全く違うタイプにするなど、簡単な方法で識別出来るようにすると良い。


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