品質を上げるとコストが下がる

2013/04/25 1:55 に 松本リサ が投稿
原材料の賞味期限、消費期限が大きな問題になっている。最初に問題が出た洋菓子メーカーから始まって、多くのメーカーや販売段階で発覚した。余っていたから、もったいないから、まだ使えるのに。歪んだコスト意識、多くの意識が考察して社会問題になった。
原材料の使用期限が切れてしまったということは、そのまま危害になることには直接つながらないが、品質の低下にはつながることも多い。鮮度や性能が落ちた原材料を使えば、出来た製品はたとえわずかではあっても、品質は低くなる。これがひどい場合は、味、臭い、そして危害につながることになる。
しかし、そのような原材料があるということは、それだけ在庫をしていた、あるいは、古い材料を仕入れてしまっていた、ということになる。在庫をしていたということは、保管コスト、在庫のための金利を自分のところで負担していたことになる。無駄な負担だ。古い材料を仕入れていたのなら、わざわざ品質の低下している原材料を仕入れたことになる。
どちらにしても、自分で自分の首を絞めていたことになる。
もちろん、製造量の増減に対応した相当量の在庫は必要だ。急な増産にすぐに対応出来ないからだ。しかし、製造している製品の原材料全てが緊急増産対応していなければならないのではないだろう。
トヨタの「カンバン方式」は、生産のための部品在庫は殆ど無い。製造に合わせて部品を仕入れるからだ。このために、部品の納入メーカーは対応が大変だ。自社の仕入れも最小にし、その上ある程度の急な増産にも対応しなければならない。しかし、これでコストを下げられることにつながる。
食品工場が、使用する原材料の鮮度と在庫を改善するとどうなるか。

在庫を適正にする、あるいは少なくすると、回転率が上がる。今まで満杯でどうしようもなかった倉庫がすっきりする。期限ぎりぎりまで、あるいはごまかそうとまで考えていた原材料の使用期限が、全く心配無くなり、常に最新状態の鮮度の原材料を使用するようになる。倉庫の負担、金利とも、減る。鮮度が良くなるので、製品の品質も上がったり安定する。良いことばかりだ。
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