排水の修理と対策

2013/05/01 21:34 に 加藤光夫 が投稿

排水溝が痛んでいると汚れが引っかかり、流れにくくなる。作業室内で蓋を開けて清掃が出来るならいいが、作業室から出て地下に入ってしまったらわからない。そういったところから臭い、虫の内部発生、バクテリアの居場所になる。
排水構内の修理は床の修理と一緒に行うと効率的だ。
床の場合、滑り止め加工にするが、排水構内は埋設部分までつるつるにして、流れやすくする。


旧式のドブ溝型排水溝は、上の蓋が重く、場合によっては大型機械などが上に置いてあり、清掃しにくいことがある。
このような場合、重い蓋を取り去り、ドブ型の溝を埋めて浅いU字溝のテーパー型にすると流れやすくなる。作業場の中央部分から始まり、壁側の流出部分に向かって次第に深くなるように施工をする。


浅いU字溝は作業場の壁部分に設置すると、蓋が必要なく、清掃が楽で、乾燥も早い。
壁側にした場合、壁側に機器や作業台が置けないが、壁に尻を向けて作業をする方が壁側に何も置かないので、汚れにくく清掃がやりやすくなる。この場合、水や電源は天井から下におろす方法がよい。
作業室がそれほど大きくない場合、U字溝は片側だけでいいが、広い場合は中央をふくらませ、両壁側に斜面をつけていけばよい。

作業場中央を分断するようにU字溝をつけたい場合、人やキャスターが横断する部分だけ蓋をして、あとは開けたままにする。清掃の時だけ蓋を取ればよい。

壁側に旧式のドブ溝型排水溝がある場合、蓋を取り去るだけで清掃がしやすくなる。床清掃を壁に向かってやっていき、排水溝に落とし、仕上げに排水溝内を清掃すれば終わりだ。乾燥も早い。

旧式の排水枡には、外に出すパイプ部分が床から数センチ上げてあるのがある。これだと汚水が溜まり、臭い、虫の発生源になる。この場合、建物出口のトラップをしっかりした上で、この排水枡の下を埋め、傾斜をつけてパイプ部分に排水が溜まらずに流れるように修理をすると良い。


ダスタービットと呼ばれている細い溝型の排水ラインは、上を重いキャスターが頻繁に通るような工場だと、床との接点が長く使っているうちに痛み、クラックが出てしまう。軽いものしか乗らないことを確認してから設置した方がよい。
ある工場ではこのクラックがひどくなったので、動かないように留め金をつけてから修理したが、こうしてしまったら清掃が出来なくなってしまうとはわかっているが、放っておくと床のクラックがひどくなるので仕方なくこうしたと言うことだった。

ロンドンの魚卸売市場「ビリングスゲート鮮魚市場」は、1982年、旧市場から引っ越して来たが、使われているダスタービットは全く傷んでいなかった。使い分けを考えなければならない。



著作:株式会社 フーズデザイン 加藤光夫

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