結露の落下危害

2013/05/01 20:56 に 加藤光夫 が投稿

ISO22002の5.3「天井と頭上の設備は挨及び結露の蓄積を最小にするように設計されなければならない」

ある魚肉加工工場の製品の納入先での抜き取り検査で、一個の製品から異常な一般生菌が検出された。すぐに販売停止され、他のパックの検査をしたが、異常は無かった。しかし、この一個だけ何故不良なのか不明なので、原因が分かるまで納入停止になった。かなりの量が納入されていたので、工場にとっては大きな痛手で、原因がすぐに調査された。製品は加熱殺菌される。この後冷却ラインに入り、フィルムを巻かれてから箱詰される。ということは、加熱殺菌のあと、フィルムが巻かれるまでの間の工程に原因があることになる。ラインをたどって行くと、フィルムを巻く包装機の上に結露があり、それが下に落ちていて、この結露を調べたら、かなりの量の一般生菌が出て来た。

この結露が、冷却されたあとの製品に落下し、そのあとフィルムを巻かれたのだ。一般生菌は製品に付着した状態で密閉され、他のパックと一緒に段ボールに入れられて顧客に配送され、結露が落下して付着した製品がたまたま抜き取り検査されたわけだ。
結露はポタポタと常に落ちているわけでは無く、次第に大きくなり、振動で時々落下している状態のようだが、それが見事に命中して検査にも回ってしまったのだ。


蒸気を使う工場ではこのような天井の結露はよく見かけ、放置しておくとこういった事故になる。
これを解決するには、換気と通気だ。
換気は扇風機と空調や換気扇で行なうが、これだけでは不足の所も多い。天井裏に結露がある場合は治らない。ひどい場合、漏電や、天井全体が台風の悪天候と重なって落ちた例もある。
除湿が不足の場合、大型の除湿機を入れる。
天井裏、キャットウオーク内の除湿をするには、通気をする。一方から空気を入れ、反対側から排気をする。それほどの風量は要らないが、ある程度の通気をすることで、除湿することが出来る。

著作:株式会社 フーズデザイン 加藤光夫
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