床の性能選別とコストダウン

2013/05/01 23:37 に 加藤光夫 が投稿

熱湯や加熱された油、オーブンや釜がある作業室では耐熱機能のある床材でなければならない。下処理室では水を多く使うが、耐熱機能は必要無い。倉庫は水を使わないから耐水機能はそれほど必要ない。月に1回洗浄作業をする程度の耐水で良い。塩を多用したり、塩水が床に流れる製造場所もある。

これらそれぞれの状態にあった床材を部屋ごとに選択すると、耐熱対応の床材は高いが、軽い包材などを入れる倉庫は安くすむ。一つの工場内で、その作業に応じたレベルの床材を選定して組み合わせると、コストダウンかつ耐久性のある床が工場全体で出来上がる。

あるパンの製造工場は、自動生産機器を多用して、製造量の割に人員は少なくて住む設計をした。そのため、ほとんどの床は従事者がスニーカーで歩く程度の強度で良いので、低価格の床材にした。しかし、パンのドウを練って、これを自動機械に入れるラインのところは、かなりの重量のキャスターが常に行き来する。そこでこの部分だけ最も高価なステンレス床材にした。この場合一番注意したのは、ステンレス床と普通の床の境目の施工だった。

別のパンの自動化が進んだ工場は、全てをステンレス床にした。これは、この工場を数十年単位で使う思想で設計したためだ。コストは高いが強固な床にして、半永久的まで持たせたいということだ。

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