包材搬入と供給

2013/05/01 21:39 に 加藤光夫 が投稿

包材は製品出荷口から入れても良い

製品の包材は製造ラインの最終になるので、原材料の供給ルートとは異なる。それなのに食品原材料と同じ搬入になっていると、包装ラインへの供給ルートがうまくいかなくなることも多い。ゾーニングが乱れたり、長い搬送が出て来たりしてしまう。

小型の工場では搬入出口が少ないので、包材は製品出荷口から入れても良い。製品はパッケージされているので、交差汚染が起ることは無い。

フィルムと段ボール包材の扱い

内包材となる真空パック用のパウチやパッケージフィルムは、食品に直接接触する重要な包材で、清潔ゾーンに入れる。しかしフィルム類は段ボールに入っているので、段ボールの外側に付着している埃やゴミが問題で、この段ボールは清潔ゾーンに入れてはならない。一方、内包パッケージをした食品はそのあと段ボールに入れる工場も多い。この段ボールは清潔ゾーンに入れてはならない。

内包材と外包材の扱いをはっきりしないと、食品への異物混入になる。

ある工場では、CCPになる加熱殺菌後、冷却室に入ると清潔ゾーンになる。冷却後真空パックされ、金属探知器を通って準清潔ゾーンになる。冷却から金属探知器手前までが清潔ゾーンで、ここに内包材を入れる。

金属探知器を通して準清潔ゾーンに入り、ここで外包段ボールにつめられる。

ここでの包材ルートは、出荷プラットフォームから外包段ボールと内包フィルムが入荷される。

内包フィルムは、段ボールに入れられたまま段ボール包材庫を通って、フィルム包材庫に入れられる。そのあと、段ボールから内包フィルムだけを取り出して、通路の向かい側にある包材パスボックスを通して清潔ゾーンに供給される。

内包フィルムを取り出した段ボールはフィルム包材庫に次第に溜まっていくが、作業終了後、出荷プラットフォームの横にある乾ゴミ庫に移動する。

外包段ボールは段ボール包材庫から外包装室に入れられる。

このようにして外包段ボールと内包フィルムの扱いを分け、清潔ゾーンへの埃の侵入を防いでいる。

ある魚介類のスライスパックをしている工場は小型のため入出荷口一つで、原材料入荷と製品出荷は、同時にせず、時差をもうけて行うようにしている。

ここでの包材供給は、入出荷口とは別に、包材庫への直接供給口がある。ここから段ボールもフィルムも一緒に入れられるが、清潔ゾーンに入れるトレイとフィルムは「C加工室」と呼ばれている清潔ゾーンに使われる分だけ段ボールから出されて移されて供給される。

包材でよくある問題は、埃で汚れていることだ。包材の供給業者の倉庫や物流途中で埃がつき、それが持ち込まれてしまうことだ。いくら工場内を清潔にしても、包材から埃が搬入されているのではたまらない。業者に改善を依頼することだ。


著作:株式会社 フーズデザイン 加藤光夫

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