製造機械内部のカビ対策

2012/12/11 0:28 に 松本リサ が投稿   [ 2012/12/11 0:28 に 加藤光夫 さんが更新しました ]
西日本で豆腐と関連製品を製造している工場に「がんもどきに黒い塵のようなのが付いていた」という異物混入クレームがあった。

これが何か散々調べ考えた末顕微鏡で観察した結果カビの屍骸だと分かった。古いカビだ。
これが付着していた部分は断面の所だったので、カッターではないかと調べたが原因となりそうなのは見当たらなかった。このカッターは機械式でチェーンによるコンベア機能も備えられている。洗浄は毎日丁寧に行っており、食品が付着する部分のふき取り検査確認もやっている。

原因不明になりかかったとき、もしかしたらカッターの内部かもしれないということで、中を開けてみて、詳細に点検してみたら、チェーンガイドの中にこびりついていたカビを発見した。これが稼働中に外れて、製品断面に付着したのだ。

この部分は機械の奥になり、洗浄しにくいのだが、定期的に洗浄しないとまた今回のようなクレームになってしまう。


担当者はこの解決方法を頭の隅に入れながらある日歯磨きをしているとき、歯の奥に挟まっていた肉のスジを取ろうとして気が付いた。
抜けないタイプの大きな歯ブラシのようなブラシを探し「週に一回」の頻度でブラッシング洗浄するようにした。

この結果「稼働する機械の内部の隅々まで点検」という指示が出た。

結果、脱落しそうなシリコンの埋め込み、電線を束ねている破損寸前のケーブル、落ちた切りくずが引っかかってしまう部分、等がいくつかの機械から発見された。そして「製造機械内部の清掃洗浄」プログラムがスタートした。これは機械のメンテナンスと同じことになり、機械の不具合も一緒に見付かることにつながった

機械の不具合ということは、製造中の機械の停止、つまりは工場稼働率の問題に直接つながる。そしてしばらくしたら工場稼働率が5%程良くなっていた。
この5%はそのままコストダウン、あるいは利益につながる。
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