vol.850 機械装置からの異物混入防止-1

2016/07/14 19:09 に 加藤光夫 が投稿   [ 2016/07/14 19:10 に更新しました ]
製造装置のフィルタや部品の破片、汚染の落下などで製品への異物混入事故になり、回収になることがある。新聞の社会面に出ている回収広告やお詫び広告を見ていると、結構多い。機械内部のプラスチック部品の破片が入り、大量の回収になったり、装置内部の点検用照明のカバーが欠けて混入の例もある。
こういった事故でよくあるパターンは、顧客からのクレームが複数来て、製造ラインを点検したら、どこかの部品が欠落や破壊しているのが発見され、それがいつ起こったのかわからない、というのが多い。
複数のクレームが来て、それらが全て同じ日付なら、その日製造した製品を回収すればいいが(それでも大変なことになってしまうが)、段階的に壊れていった傾向、例えばプラスチック部品が次第に崩れていったようだ、といった場合は、かなり長期に渡るロットを回収しなければならない。

発見と修正処置

ある油揚げ製品の事故例で、クレームが来てから改善までの例を見てみよう。
ある日、顧客から(油揚げに黒いゴミのようなものが入っていた)というクレームが来た。
この異物は製品の中に入り込んでいるので、明らかに工場由来のものだ。
検査機関に出して調べてみたらカビの死骸であることがわかった。
そこで製造ラインを調べてみたところ、油揚げを半分に切断する装置のカッター挿入口にカビの死骸があった。この下に油揚げが乗るパケットがあるので、落下したカビの死骸が製品に混入したのだ。
カビの死骸は未だ残っているので、これからも混入の危険がある。
この場所は装置の内部の手が届きにくくて見えにくい場所にあるので、大型の歯ブラシのようなブラシを購入して清掃した。
これは、ISO22000でいえば(修正処置)で、いわばその場直しになる。
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