サニタリールームを通って作業場所に入るまでの手順を合理的に考えることで、汚染を少なくすることが出来る。 よくある間違いは、エアシャワーの前に手洗いが入っていることだ。 エアシャワーはホコリを吹き飛ばすのだが、この前に手洗いをしてしまうと、埃が舞う、あるいは細菌の数十分の1の大きさの超軽量のノロウイルスが紛れ込んでいた場合、それが舞い飛んで、手に付着する危険もある。 エアシャワーのあとに手洗いを入れるようにする。 もし、今の設備が、エアシャワーの前に手洗いが入っていたら、手洗い→エアシャワーの手順はそのままでいいが、エアシャワーを出たあと、出た場所か、あるいは作業場所の近くで手洗いをするようにしたら良い。 ということで、入退場手順について考えてみる。 作業靴への履き替えと粘着ローラー 更衣室からサニタリールームまでは、スリッパや靴下のまま行くところが多いが、そのあと長靴やスニーカーに履き替え、粘着ローラーをかける。 あるいは反対になるが、更衣室からサニタリールームに行く間に粘着ローラーをかけ、サニタリールームに入ったら作業靴に履き替えてもよい。 ここで大事なのは、毛髪混入防止に効果があるのは、エアシャワーではなく、粘着ローラーだということを、従事者が認識しておかなければならない。 |
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