vol.911 異物混入対策の調査ステップ-14.毛髪混入対策

2017/10/20 20:05 に 加藤光夫 が投稿

この対策でしっかりやらなければならないのは粘着ローラーをかけることだが、その前、従事者の生活習慣から減少させる方法もある、あるいは加えるとよい。
人の毛髪は平均1日60本抜ける(あるいは抜け替わる)という。このデータは「日本毛根抜け毛研究会」のウエブページ<http://www.nukeken.jp/>にある。
そして、同ページには、どこで抜けるかの分析もあり、殆どがシャンプー時だ。
では、いつシャンプーをするかだが、日本人の場合殆どが夕方から夜になるようだ。
ということは、夜シャンプーしたあと、翌朝工場に行くまでの間、12時間ほどあるわけで、時間からいえば、30本がその間に抜けるか抜けかかって、毛髪の中で引っかかっていて、工場に持ち込むことになる。
それなら、朝シャンプーをすれば、工場に持ち込む抜け毛は劇的に減ることになる。そこで、朝シャンプーではなく、顔を洗う代わりに、頭からシャワーを浴びれば、目も覚めるし、体もきれいになるし、健康にも良さそうだ。
次に、今度は工場についてから、更衣室に行くまでの間に、櫛をかける。これでまた少し抜ける。更衣室に抜け毛を少しでも持ち込まない工夫だ。
更衣室では私服と作業衣を分けておく方法を取り入れる。
ロッカーに(汚れた)私服を入れて扉を締めて閉じ込め、離れたところに置いてある作業衣を装着してサニタリールームに向かう。これで私服の汚染を工場内に持ち込むのを更に抑えることができる。
ある工場では、毎月月末にロッカーの移動をする。ロッカー内が汚れていると文句が出るので、きれいにするようになる。また、毎月なので、余分な私物は持ち込まなくなる。
更に、プールや銭湯のように、フリーアドレスのロッカーにする。空いたロッカーに私服を入れるのだ。これなら汚れない、いつもきれいだ。この方法はもう一つメリットも出て来る。最近の人手不足で、午前中だけとか、月火水だけといったパート・アルバイトが減ってきているようで、ロッカー不足の工場が増えているようだ。しかし、フリーアドレスのロッカーにすれば、百あれば、150人は雇えることにもなる。
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