vol.907異物混入対策の調査ステップ-10.清掃洗浄の頻度と手順

2017/09/23 0:27 に 加藤光夫 が投稿

「汚れたら清掃する」という考え方だと、いつもその場所に居るので、徐々に汚れが蓄積しているのがわからない。第三者が点検に入って指摘されて初めて汚れているのに気づくことが多い。
こうならないためには、清掃洗浄の手順と頻度を決め、チェックリストを作って忘れない、抜けないようにすることだ。
頻度は、毎日、毎週、毎月、毎年、の、4段階ほどが適当。もっと細かく決めてももちろんかまわない。
手順だが、綺麗にできる手順をもちろん決めるが、同時にできるだけ短時間に、更には手順を少なくする方法を探ることだ。というのは、何も考えずに清掃洗浄するのを見ていると、同じところを2度やったり、順番が逆だったりと、無駄が目立つことが多い。
ある工場で、一つ一つの製造装置の清掃洗浄手順をビデオに撮り、あとで会議室で見ながら手順を見ていた。そこで、蒸煮釜を見ていたら、デッキブラシを使って釜の内部の底から上に向かって洗浄し、そのあと外側を洗浄し、そして次に床を洗浄したあと、また釜の内部を洗い始めた。
これでは順序がメチャクチャだ。床を洗ったブラシで、最初に洗ったもっとも重要な釜の内側を洗うなど、とんでもないことだ。床の汚染を釜の内側に持っていっているのだから。おまけに同じ釜の内側を二度洗っている。二度手間の上に汚染している。
この例で正しいのは、釜の内側を、上から下に向かって洗浄し(この釜は底に排水口がある)、そのあと釜の外側を洗ってからブラシそのものを洗って終了する。床は床専用のブラシで洗浄しなければならない。また、釜の内部と外側のブラシを別にしたほうが更に良い。
最良の手順が決まったら、手順書にして、その方法で出来る人を登録する。これを力量登録という。
手順書は写真を撮ってキャプションを入れるのでもいいし、動画でポイントを話しながら撮影すれば、そのまま手順書に出来る。
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