vol.853 HACCP義務化と取り引き基準への流れ-1 米国における義務化の流れはどうなっていたか

2016/08/12 2:04 に 加藤光夫 が投稿

2016年3月に厚生労働省がHACCP義務化の発表を出した。
このあと、対象業種と段階的導入の詳細が、今年末までの専門家会議で順次決めていかれるだろう。
この、対象業種と、段階の件がどうなるかだが、HACCPで先進した米国では1994〜2000年頃にかけて以下の様な経過をたどっている。
まずは、宇宙食への導入
そして、サルモネラ食中毒の防止のため→食肉に義務付けられ
その頃、ダイエットなどもニーズもあり、魚介類のマーケット拡大したため、
腸炎ビブリオ食中毒などの防止のため、魚介類への義務付け
この頃、軍への納入に必要になった
つまり、HACCPをやらないと(大マーケットである軍に)納入できない
これによって、HACCPは安全確保に必要なものだ、という認識が全食品業に広がった
そこで、購買者は、取引先にHACCPを要求し始める
ということは、スーパーやフードサービスは納入食品業者に対して要求し、
食品工場はその原材料サプライヤーへの要求になった
したがって、HACCPをやらないと納入できない
そして、HACCPが取り引き基準になった
段階については、米国の場合、食品工場の企業規模で以下のようにしていた。
大企業→3年で導入義務
中規模→5年
小規模、零細→7年
そして、リテイル(小売、フードサービス)への衛生管理指導への拡大で、衛生管理の点数制、あるいはランク付けの店頭表示になった。
リテイルについて、現在のロンドンの例では、店頭で5段階のレートで表示されている。
例えばロンドンの食肉小売店舗では、ラベルが貼られていて、見た限りでは、全ての小売店で「5」の最高得点になっている。
これは、4以下では顧客が獲得できないので、衛生管理をしっかりして、「5」を得るのが必須になったわけだ。
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