vol.852 機械装置からの異物混入防止-3 工場全体の点検に進める

2016/07/28 15:48 に 加藤光夫 が投稿
さて、この切断機の対処が終わったら、今度は他の機械装置は大丈夫なのかと心配になった。
調べてみたら、シリコンコーキングの脱落の危険、内部配線のケーブル束の間のゴミの落下、汚れの落下、コンベアの間の汚れ…… 多くの問題が発見された。
これらを放置しておけば、また再度の異物混入事故になってしまうのは明らかだ。
そこで、すべての箇所の点検と清掃の頻度を決め、チェックリストに加えた。

この例で、機械装置からの異物混入防止対策の流れがわかる。
1.プロダクトゾーンを特定
プロダクトゾーンとは、食材と製造途中の製品がむき出しの場所だ。
プロダクトゾーンは工場内の(どんなに多くても)せいぜい2割程度だ。
このたった2割以下の場所を徹底的に調べることが、異物混入対策の特効薬になる。
2.プロダクトゾーン内の装置内部の点検
この2割の場所を特定し、そこの危害をリストしていく。
装置の上部、周囲などからのゴミや異物の落下の危険があるかどうか点検していく。そしてここで機械装置の内部も見ていくのだ。
カバーを外したり、分解したりして、時間をかけてもいいから1台1台丁寧に点検していく。そうすると、この段階だけでかなりの危険箇所が発見される。
3.修正処置(その場直し)
ゴミや汚れが落下しかかっていたら、その場で清掃してしまう。
4.是正処置(再発防止)
そして、それをどの程度の頻度で点検あるいは清掃すればいいかをだいたいでいいから決める。
頻度は基本的に、毎日、毎週、毎月、毎年、の4つの絞りこむとシンプルに管理できる。
毎日では、作業開始前と、作業終了後の、一日2回にしている工場も多い。
作業開始前に問題が発見できていれば、不良品を作らなくて済むからだ。そして作業終了後に点検して問題が発見された場合、その日製造した製品の出荷を止めればいい。
この一連の流れを行うことで、大きな事故対策になる。
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