vol.845 骨の混入対策-4 X線検査機を通す

2016/06/09 15:34 に 加藤光夫 が投稿

金属探知機で骨は発見できない。出来ないので骨の混入に気が付かない状態のままも多いようだ。

ある食肉パッカーでは以前から時々骨の混入クレームがあった。殆どは供給先である弁当工場からで、肉を入れた煮込みの段階で鍋から発見されたものだ。しかしそれにも漏れて弁当に入って顧客にまで行ってしまった例も僅かにある。

あるとき、顧客は製品に問題を発見した場合、クレームを言うのはほんの僅かで、殆どはそのメーカーのものは二度と買わない、更に人に言って広める、ということを聞いたので、この骨の問題を詳しく調べてみることにした。

X線検査機を1ヶ月借り、全てのパックを通して調べてみたところ、かなりの骨の混入があった。今までは気が付かず、これが顧客にまでかなり行ってしまっていたことが推定された。

そこでX線検査機を購入し、本格的に運用を始めたが、検査レベルを厳しく設定すると、全く問題のない小さな骨まで検知し、検査作業が大きな負担になった。これでは検査コストが大変なので、微細な骨から大きめの問題になる骨までのサンプルを揃えて、どのレベルに設定すれば最も効果的かを突き止めるのに時間をかけた。

共同での複合活動

上記のパッカーでは、X線を通すことに加えて、骨の混入が多い部位については洗浄をすることで更に効果を上げている。そして混入の多い部位を供給するサプライヤーに対しても、X線の導入と洗浄、脱骨の際の技術訓練の要求も行い、時間はかかるが効果を上げている。

自分の工場内だけでなく、供給先、供給サプライヤーともに、情報と方法を共有し、お互いに問題を解決する体制を整えることが大切だ。

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