vol.818 検収時の確認

2015/11/20 19:02 に 加藤光夫 が投稿

外観を注意して見るだけで安全性は高まる

ISO220029.3,受入れ材料の要求事項(原料/材料/包装資材)には[材料の品質及び安全性が輸送の間に維持されていたことを検証するために、確認されなければならない(例えば、シールが無傷であること、虫が集まっていないこと、温度記録があること)]とある。

ある工場で原材料の外箱の床側の面が変形しているのがあった。中を開けて調べた所、1ダースほど入っていた製品個パックの下の数個が変形していた。こういったことは今まであったかとヒアリングしたら「時々あったが、落ちて変形した程度だと思っていた」とあまり気にしていなかった。

しかし、一番下のパックは中まで影響していて、これを使うと問題になる可能性が高い。

原因は、どうも配送元の倉庫の湿度に問題があるのではないかと予測した。倉庫内の湿気が高いと、床に湿度が溜まり、一番下においてある箱の下の方が湿気を吸い、上からの重さで変形をする。

倉庫側に調査を依頼した結果「どうもその様でした」と連絡が来て、その後問題は無くなった。

ただ数を数えるだけでは無く、外観を見ながら確認をするだけで問題を発見出来る。この為のコストはかからない。

 

危害発生の確率が高い原材料を集中して監視する

 

工場に入ってくる原材料の中で問題が発生する確率の高いものをリストアップする。

多くは生鮮や日配などで、入荷時に温度確認をすることが必要になる。

多くの工場を見てみると、2割程がこの対象にあるようで、パレートの法則で言えば「この2割に集中することで危害の8割を防除することが出来る」ということになるかもしれない。

ある工場では、品質の差と問題発生率を、多い、中程度、少ない、の3段階に分け、それぞれのチェック時期、頻度、チェック内容、判断を決めた。


検収時の温度確認を効果的に行なう 

ある生鮮や日配品の仕入れが多い工場で、納入がそれぞれの業者で行われているので、しょっちゅう検収に立ち合わなければならず、目が届かない状態になっていた。

改善策としてある期間、温度計を納入場所に置いておき、各納入者に自主的に測定をしてもらい、納品書に測定温度をメモしてもらうようにしてみた。

当初うまく行っていて、便利な方法を確立したと思っていたのだが、第三者の監査が入った時、豆腐の温度が、最新の2週間ほど前から、毎日同じ温度になっていることを指摘された。「これ、測定していないのでは?」

追求したところ「すみませんでした」

そこで、これ以降、基本的に納入者に測定してもらうが、時々立ち合ったり、ランダムに、納入直後、工場側で確認測定をすることにし、全納入者に伝えたら、その後問題は無くなった。

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