vol.817 温度計の校正

2015/11/12 16:51 に 加藤光夫 が投稿   [ 2015/11/12 17:50 に更新しました ]

温度計の校正、精度確認は、どこまで行なえばいいのか苦慮していることが多い。標準温度計を用意してと考えても、それはどうすれば良いのか、費用もかかるようだし、となる。

温度計の校正は4つほどの方法がある。高精度の順に解説する。

 

1.標準温度計を使う

これが最も高精度だが、費用もかかる、

新しく校正された温度計〔標準温度計〕を使って、その温度計と工場内の全ての温度計を比較する。標準温度計はメーカーに出して校正をしてもらい、その証明書をもらって置く。校正に使える期間は一般的に1年間が多い。

校正をメーカーに頼むと数万円かかるところが多く、これは新品購入費の数倍になることもある。しかし大規模工場や、生産個数が多く、加熱殺菌の温度が狂うと大事故になる可能性がある場合などは、費用がかかっても慎重にする必要がある。ISOの審査でも、大規模の場合はこの方法が要求される。

 

2.毎年新品を一本購入する

新品の温度計は当然校正されている。保証期間も一般的には1年間なので、1年は標準温度計として使える。

工場内でかなりの数の温度計を使っている場合、古い温度計は誤差が大きくなったり故障も出て来る。修理すると新品以上になることも多い。それなら、毎年一本購入し、それを標準温度計として使い、その翌年また新しく購入した方がよい。メーカーへ校正に毎年出すより格段に安くなる。

 

3.熱湯又は氷水を使う

熱湯は100℃、氷を入れた水は0℃なので、どちらか又は両方で確認をする。

加熱殺菌用の温度計なら熱湯、冷蔵や急速冷却確認に使うなら氷水というように、普段使う温度帯に近い方で確認するとよい。

 

4.複数の温度計を比較する

工場内で使っている3本の温度計が正確か、集めてスイッチを入れたら、一本が狂っていた。4℃も違う温度計を長期間使っていたわけだ。

工場内の温度計を、毎月一回集め、一斉にスイッチを入れて確かめる。こんな簡単な方法で精度確認が出来る。

 

装置に固定されている温度計、例えばスモーカーやオーブンに内臓の温度計は、精度確認された携帯温度計を使って比較するか、装置によってはメンテナンスや点検時に行なうものもある。

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