vol.782 修理からのハザード防止と仮修理からの復帰

2015/02/13 0:07 に 加藤光夫 が投稿

220028.6には「一時的に取り付けられたものは製品の安全性にリスクを与えてはならない。恒久的な修繕による置換えの要求は、保守スケジュールに含めておかなければならない」とある。

外部からの修理作業者の入場とハザード 

まずは外部作業者入場でのセキュリティでこれはフードディフェンスになる。悪意は無くても修理に必要だが食品にとっては危険なものが持ち込まれる。接着剤や化学物質、ビス、オイル、部品などを入れてあるビニール袋、工具の汚れ、作業者が使っている作業衣の汚れ、野球帽程度の簡単な帽子からの毛髪の落下、と、心配なものがいくらでも出て来る。

 外部作業者が工場内に入る場合、基本的には工場側が使っている作業衣と帽子に着替えてもらう。道具や資材については「扱いによっては製品に影響を与えることがあるので」ということで開示してもらい、揮発物、毒物などの危険物について、拡散したり漏れたりすると危険だと説明をして、理解してもらってから入場してもらうことだ。

工場への外部入場については健康状態などのチェックリストを記入してもらうのが一般的だが、修理者についてはこれに加えて、食品に影響を与えるものがあるかどうか、あれば記述してもらい、扱いには充分に注意してもらうということでサインを貰うようにしたら大分危険が減る。

修理後の検査確認


修理中は当然ラインが動いていない時間になるが、修理が終わった後、現場が汚染されていないかどうかを修理者と一緒に確認する必要がある。正常に修理が終わったのかだけ普通はチェックするが、そこにはHACCP関係の担当者も必ず一緒にいて、衛生管理面からの目で見ること。

よくある危険物の残留は配線工事で、電線ケーブルを切断したり繋ぎ替えた場所に、ケーブルの銅線が落下している。これは長さが短い上に、太さは0.1ミリといった細さで、おまけにそれが数十本バラバラになってしまう。これが製造装置の中に入ってしまったら大事だ。被覆のビニール切片も同じ。オイル、テープ、ビスやワッシャー、取り外したフィルタやパッキン、削り落とした破片……

これらの確認をした上で、その場所と周囲を完全に洗浄し、安全確認の記録を取っておく。確認者と作業者の会社名や氏名、時間などの情報が必要になる。

仮修理

紙製のガムテープや紐、はりがね、セロテープ、クリップなどで仮に留めて修理したものがそのままになっていると、時間が経てば落下する。テープで一時留めて剥がしたところが落下する。

AIBでは「仮修理の問題を迅速かつ効果的に解決していること」とある。仮修理したところは記録しておき、本修理が終わるまでファイルにとじ込まず、見えるところにおいておけば忘れない。

Comments