vol.778 ガラス、プラスチックなどの破損による混入の点検と防止策

2015/01/15 18:00 に 加藤光夫 が投稿
ISO22002の10.4には「ガラス及び硬質プラスチック部品のような破損しやすい装置の材料は可能であれば避けることが望ましい」とある。
混入の事例で「フライヤーの上に取り付けた10センチメートル角の照明設備内側のガラスカバーが半分ほど破損していて落下した」というのがある。
ハード面でこの対応は破損しないものに替えることだが、替えられないものも多いので、ソフト面の対応になる。
AIBの2.7には「完全な保護対策を講ずることができない場合、それらをガラス、脆いプラスティック、セラミック管理プログラムによって管理していること」とある。
これを仮に「破損物管理」として考えてみよう。

破損物管理第1ステップ:リストアップ


工場内と人に関係する破損の可能性のあるものをリストアップする。
ガラス、プラスチックは、外から見えるものだけではなく、隠れたものも発見しなければならない。白熱電球をLEDに替えた所で、照明のガラスカバーが壊れて落下したという事故の情報を得て工場内の照明を調べた。付けたばかりの電球型LEDを取り外してみたら、反射板の一部が浮き上がっていて、押せば剥がれて落下する状態の上、カバー周囲の塗装も一部剥がれていた。照明を点けていると見えないのだが、外して見たら危険の塊だったわけだ。
2012年12月に中央高速トンネルヤネが落下した事故後の調査では、以前懐中電灯を当てて調べた時は問題無かったのに、近づいて詳細に調べたら、六百ヶ所以上に問題があったという。
工場内を詳細に調べ、リストアップしたら、かなりの危険個所が見付かるかもしれない。

破損物管理第2ステップ:替える、カバーする、外す

シンクの上のエアタオル器の受け皿を外したら、清掃部分が無くなり、安全になった。これはたまたま一石二鳥だったが、安全なものに替えたり外したりする。照明破損防止フィルムを貼ってカバーするといった対策も出来る。

破損物管理第3ステップ:残ったものの監視プログラム

第1ステップで作成したリストで残ったものは、替えたり外したり出来ないものなので、これらを監視するプログラムを作成する。
ポイントは2つあり、一つは、チェックリストを作り、頻度を決めてチェックする。頻度は、毎日、毎週、毎月、毎年のどれか。
もう一つは、それがある作業場所の担当者全員に、破損の可能性のあるものは何かを示すことだ。認識していれば注意するので、常時監視する習慣になり、より安全になる。
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