vol.775 社内工務の勧めとメンテナンス清掃-1

2014/12/20 1:15 に 加藤光夫 が投稿

著者は子供の頃、カネがないので何でも自分で作った。望遠鏡は数十円でレンズを買い、ボール紙を丸めて。凧は家の簾の竹を数本失敬して。ラジオが欲しいので秋葉原でジャンク部品を集め、そのうちいい音が欲しくてFMチュナーとスピーカーセット。

大きくなってわかったのは、自分で作ると、安いだけでなく、構造がわかるので、応用から改善、開発まで進むということ。

食品工場には多くの機械装置がある。これらを接続する配管やインフラも複雑多岐にわたる。機械はメンテナンスが必須だし、工場の製造製品に合わせて改造も必要だ。

機械はそれぞれメーカーが違うので、手を入れるたびに呼び出していたら、出張費と日当だけでかなりの費用になる。新品ならアフターサービスがあるが、古くなってくるとサービスは無くなり、メンテナンスが加速を上げて必要になってくる。接続インフラは工場ごとに違うので、外の人に依頼しても思うようにならない。

東日本のある工場でミキサーのシャフトカバーから油が漏れるようになったが、メーカーに修理を依頼すると出張費用も含めてかなりのカネがかかるので放っておいたら、製品に混入する事故が起こってしまった。自分でカバーを外してちょっと溶接すればいいだけなのに……

別の工場では、新しくコンベアオーブンを買い、グリル製品の開発と増産にかかったが、製造の手法と機械のシステムが上手く融合しない。ここには機械いじりの好きな人がいて、製造の傍ら工場内で修理の必要があるとすぐに呼ばれる。本人も楽しんでいて、このオーブンも順次改造していき、一年後には製造にしっかりと合う、まるで別の機械に生まれ変わった。

ある工場ではコンベアフライヤーの廃油パイプの傾斜が途中で殆ど無くなっていて、中が詰まった状態になっていた。これなどはコンクリートボルト数本で片がつく。

デンマークの大型ニシン加工工場に視察に行ったら、製造は早朝終了し、完全に洗浄が終わったところだったが、その後を二人のメンテナンス専門従事者が工作室で忙しそうに作業をしていた。この工場では無数にある機械装置の刃の研磨まで全て工場内で行っていた。


あなたの工場に機械好きはいないだろうか、隅々まで行き届いたメンテナンスが低費用で出来、製造が円滑になり、稼働率が高くなる。安全が低費用で確保できる。

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