vol.761 データベースセーフティー:2 使用水の悪化傾向を監視する

2014/09/11 20:43 に 加藤光夫 が投稿

地下水を殺菌して製品製造に使っているある工場で、検査対象となっている化学物質がある時から次第に増加を始めた。とはいっても充分に限度内で問題は無いので、そのままにしておいた。ところがこの数値が更に続けて悪化傾向になってきた。しかしまだ充分基準半以内だ。そうこうしているうちに限界に近づき、とうとう限界を突破してしまった。慌てて原因を探ったがわからず、当局からの停止指示になり、長期間になってしまった。

結果的に過去には事例が無い殺菌剤と特殊な状況が重なった科学的化合物の結果であることが再現実験で分かった。

さて、この事例は、不安全になる傾向を監視することによって、防止することは出来たはずだ。定期的に多くの物質の検査をしているので、数値を常に監視していれば、そのうちの一つがじわじわと増加していることは当然分かる。データを数字で記録していては分かりにくいので、そのままグラフにして体感的に見えるようにしておけば、事態が最悪になるずっと手前で発見出来たはずだ。数値が入ったエクセルシートをそのままクリック一つでグラフに出来るのだから。


そして、不安全になりつつある傾向を発見したら、早期に原因を調査し始めることが出来る。それで分からずに更に数値が悪化して行くなら、地下水の使用を停止し、原因判明そして解決するまで水道に切り替えておけばいい。長期にわたってしまった大損害を出さずに済んだ筈だ。

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