vol.759 コストパフォーマンスも考えたトレーサビリティの道具-3 タブレットと解析機能付き監視カメラ

2014/08/29 18:40 に 加藤光夫 が投稿

タブレット

製造現場でのチェックや記録では、長い文書を書くようなことは無い。確認の記録や、温度や検査データの数値といったもので、こういうものならタブレットで充分対応出来る。製造現場で使う場合、作業場所によっては防水防塵機能が必要で、高品質のものは十数万円といった価格になっている。しかし最近出て来ている1万円程度ものでも千円台程度で売っている防水ケースに入れておけばかなりのハードな環境でも使える。

解析機能付き監視カメラ

ロンドンでは市の中心部の混雑緩和の為に「渋滞税」があり、この実施の為の監視カメラシステムがある。これは特定の時間帯にロンドン中心部の特定のエリア内に車を乗り入れる際に課金〔1日10ポンド〕されるシステムで、ゾーン内にある監視カメラがナンバープレートの番号を認識してデータベースとチェックし、支払わないと、コンピュータで解析されて、自動的に高額追徴課税された請求書が該当者に送付される。つまり、画像解析→異常検出→行動、迄のシステムで、この考え方のシステムが日本の食品工場に使われている。

例えば30分毎の中心温度の測定がCCPで、現場にあるタブレットに記録している場所を監視カメラで撮影する。そこでもし30分毎の記録の一部が抜けていた場合、この異常状態のところだけ管理者のパソコンに表示され、その時間の作業場場所が抽出されて観察出来る。あるいは、監視カメラだけで、登録された状態以外の動き、例えば危険物保管区域に登録された人以外が入った場合、その部分だけが報告されて画像でチェック出来る、といったフードディフェンスにも使うことが出来る。

監視カメラのデータを只保管するだけでは、押さえにはなるが、そのあとの行動まで進めない。その点このシステムは大型工場で威力を発揮するし、コストパフォーマンスも良い。

Comments