vol.739 作業効率とリスクの比較-2 長いコンベアラインをそのまま使うか、成型機を動かすか

2014/04/04 0:54 に 加藤光夫 が投稿
ハンバーガーパティと衣を付けるコロッケの両方を交互に製造している工場の例。
コロッケの製造では、成型機で整形したあと、バッター液とそのあとのパン粉付けが一体になった長い機械を通し、そのあと急速凍結機に入っていく。長大な製造ラインになる。
パティの製造では、成型機で整形したあと、バッター液とパン粉付け一体機を外して、そこに同じ長さのコンベアを入れる。こうすると、成型機と急速凍結機の間の装置を入れ替えるだけでいい。
そこに、製造効率とリスクの検討が入った。
パティの製造では、長いコンベアラインを通るので、異物混入のリスクが増える。また、長いということは製造コストもかかっている。
それなら、コンベアなど入れないで、成型機を急速凍結機の方に移動して製造すれば、異物混入リスクが減り、製造コストも低い。
問題は、この成型機の移動作業のコストをどう見るかだが、考えてみれば、一体機と長いコンベアの入れ換え作業にも同じようにコストがかかっている。
という事は、装置の入れ換えコストは大した変わりはないので、パティへの異物混入リスクが減る方を取った。成型機の方を移動してパティを製造するように改善したのだ。これで同じコストのままリスクを減らすことが出来た。加えてコンベアが不要になった分は大幅なコストダウンになった。

この二つの事例で見るように、製造効率(つまりはコスト)と、リスクの関係は、相反するものとは限らないし、一石二鳥に製造効率を良くして(つまりはコストダウン)リスクも減らすことも可能なのだ。
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