vol.734 食品工場のフードディフェンス(従事者不信にならないセキュリティ構築)-3 フードディフェンスの規格とガイドライン

2014/02/21 20:05 に 加藤光夫 が投稿
フードディフェンスの規格とガイドライン

HACCPはフードセーフィティで食品安全だかが、フードディフェンスは食品防御になる。フードセーフティは製造上や原材料の問題で危害が食品に入ってしまうのを防ぐシステムだが、フードディフェンスは犯罪や攻撃に対する防御だ。管轄が警察になる。
国際規格としてはFSSC22000があり、これは、食品安全マネジメントシステムであるISO22000に技術仕様としてのISO22002(PAS220)も含んだものだ。ISO22002の18が「食品防御、バイオビジランス及びバイオテロリズム」で、18.1一般要求事項「各施設は、製品に対するサボタージュ、破壊行為、又はテロリズムの潜在的な行為によるハザードを評価し、及び適切な予防手段を講じなければならない。」とある。また、SQF2000、AIBにおいてもフードディフェンスが入っている。

ガイドラインでPAS96があり、システムの考え方は「TACCP(Threat Assessment Critical Control Point)脅威の評価と重要管理点」だ。
HACCPのHA(危害分析)がTA「Threat Assessment」になる。
実施する項目としては、
・自動車の進入に対するモニタリングの場所を設ける
・進入者に対するモニタリングの場所を設ける
・訪問者に対する検査を行なう
・不審者を発見する
・配達された郵便のチェックを行なう
・ポータブル電子機器に対する規制
等が記述されている。
米国においては、カーバー・プラス・ショック(CARVER plus Shock)評価方式というのがあり、
自社工場の製造工程、施設の脆弱性を調査して把握し、事件が起こった場合の影響と素早い対応の手順を決め、常に改善する。とある。
CARVERは以下、
C=Criticality(危険性):テロによる死者数、損失額
A=Accessibility(アクセス容易性):工場へのアクセスの容易性R=Recoverability(回復容易性):テロ後の生産性を回復するまでに要する時間 
V=Vulnerability(脆弱性):テロ物質混入の容易性 
E=Effect(影響):生産量の損失度合い
R=Recognizability(認識容易性):認識の容易さ、訓練が必要か
これに、+Shock(衝撃度):被害者の健康・経済・心理的影響
-----つづく-----
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