vol.718 金属探知機を使う意味がない場合、どうやってユーザーに納得してもらうか

2013/09/12 17:41 に 加藤光夫 が投稿   [ 2013/09/18 20:44 に 松本リサ さんが更新しました ]

オーストラリアの塩の例では、一ヶ月間金属探知機を通して検証したが、他にどういう方法があるだろうか。

サンフランシスコのあるオーガニック牛乳を製造している小型工場では金属探知機を使っていない。同行した日本の乳製品メーカーの担当者は、当然なぜ使わないのか質問した。「金属が入らないことは確実なので、使わないだけ」と、シンプルな回答。

しかしこの回答には背景があり、検証がしっかり行われている。

まず、ここもマグネットパイプを通している。

次に、かなり以前からこのマグネットパイプを設置しているが、今まで金属が出てきたことはない。

そして、全製造の適切な工程でフィルターを通しており、メンテナンスも頻度を決めて定期的に行い、問題があったことは一度もない。

最後に、パッケージ工程の機器とシステムで金属が入る可能性は「ゼロ」、とこの工場とパッケージ機械のメーカーで証明されている。

金属異物が入らないことが検証・証明されていることで顧客が納得しているのだ。

それでも顧客が納得しない場合

馬肉製品を製造している工場では金属探知機は余り役に立たない。馬肉には鉄分が多く含まれているので、検知精度を上げると反応だらけになってしまうのだ。

そこで、X線探知機を導入しているのだが、金属探知機もそのまま使っている。使う意味はないのだが、顧客が納得する、安心する、ということで使っているわけだ。

顧客満足の為の金属探知機といえる。

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