vol.701 カビの死骸の混入、発見→改善→頻度

2013/05/09 21:04 に 加藤光夫 が投稿   [ 2013/05/12 16:52 に 松本リサ さんが更新しました ]
ある惣菜工場の製品に黒いゴミのようなものが入っていたというクレームが来て、詳しく調べたらカビの死骸だった。

これと同じクレームが以前にもあり、原因不明のままだったが、また出たということで徹底的に調べたら、製造機械の内部にカビの死骸が固まってこびりついている部分があり、これが回転するコンベアと作動するカッターに絡まり込んできて、カッターにより製品にさし込まれたことが分かった。
この機械は古くから使っていて、清掃洗浄がしにくく、内部の分解清掃と洗浄まで気が付かないまま長期間使い続けられてきたものだ。このクレームが無ければ更に放置され、多分同じクレームが出続けて行っただろう。
このカビ付着部分は機械の奥にあるので、溜まってこびりついたのだろうが、清掃しにくい。考えた末、大きな歯ブラシのようなブラシを探してきて、洗浄することにした。
次にどうしようかと考えたのは、いつ清掃したらいいかだ。
汚れたらやればいいのだが、この部分は機械のカバーを外して一部を分解した内部にある。大変だ。こんな構造の機械を作るなんて……と言っても何十年も使ってきたのだからどうしようもない。
取りあえず、毎月1回の頻度にして運営を始めたが、一ヶ月だとカビは溜まらないが、汚れが結構溜まる。この汚れが製品に混入して行くのは当然と言うことになり、見た目では分からないかもしれないが、分かり切っているゴミの混入を無視できないので、2週間毎の頻度で行なうこととした。
これでこの機械の問題の「発見→改善→頻度を決めて定着化」が確立したのだが、今度は他の機械は大丈夫か心配になり、工場内の製造機を一つ一つ調べたところ、どの機械も大なり小なり危険を抱えており、それぞれ対処して行った。パッキンがすり減っていれば、交換するだけでなく、交換頻度を決め、こびりついた汚れ部分があれば、清掃すると同時に、次の清掃までの頻度を考えた。
こうして活動を続けて行った結果、長年統計を取っていたクレーム件数が、この活動が一年ほど続いてから、激減した。
1件クレームが来ると、原因調査の為に重要な仕事についている中堅スタッフが駆り出され、このコストは膨大なものになる。その上お客様への報告とお詫びで場合によっては遠距離の出張になる。とんでもない出費だ。それが、この1年ほどの活動で激減した。大変な改革、そしてコストダウンだ。
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