ノロウイルス対策新動向-1健康保菌者が3割居る実態

2016/10/09 23:28 に 加藤光夫 が投稿
ノロウイルスによる健康被害は嘔吐と下痢で、仕事に行ける状態ではなくなる。
治療は対処療法、つまりは休んで治るのを待つしか無い。ワクチンや薬剤は開発中との情報はあるが、今のところ未だ無い。
1〜2週間で治っても、そのあとしばらく(2週間ほどのようだが)糞便からノロウイルスを出し続ける状態があるが、これが一つの形の健康保菌者になる。
もう一つの健康保菌者の形がとても困ったものだが、自覚症状がないままノロウイルスをかかえていて、一定期間ノロウイルスを出し続けるというものだ。
そして、この自覚症状がない健康保菌者が最近は3割居るという。(ネットで「ノロウイルス 健康保菌者」で検索すると多くの情報が得られる)
食品工場の現場従事者が百人居たら、30人が健康保菌者ということになってしまうが、実際はどうなのか、事例を2つ。
2014年1月、浜松市内の小学校給食で食パンによるノロウイルスによる患者数1,271名の大規模食中毒が発生した。(「浜松市内におけるノロウイルス集団食中毒事例 2014」で検索)
浜松市では市内の食品施設で従事者のノロウイルスの実態調査を行った。

調査のデータは表のようになった。結果、陽性率が5.5%になったのだが、これは有症者1名を別にすれば、全て健康保菌者になる。健康保菌者が約5%だ。
もう一つの事例は北海道の検査会社で、ある小規模食品施設の従事者8名のノロウイルスの検便検査を行ったところ、症状は全く無い2名が健康保菌者だった。サンプル数は少ないが健康保菌者の率は25%だ。
このような背景だと、一つの工場内の従事者の2割程度はノロウイルスの拡散元になると考えなければならない。
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