マグネットと金属探知機のCCP

2013/06/21 23:08 に 加藤光夫 が投稿   [ 2013/06/21 23:22 に更新しました ]

米国ワシントン州のオーガニックミルク工場の視察で、金属探知機がパッケージング工程に無いので聞いて見たら、金属は混入しないことが検証されているから使っていない、ということ。

日本ではある程度の規模の工場で金属探知機が必ずあり、必須の設備になっていて、それがCCPになっている。しかし、欧米で、飲料、液体、粉体、そして軟らかい粘体製品にはマグネットを使っているところが多い。

このミルク工場でも、ボトリングの最終工程、つまりパックに注入する直前にマグネットが取り付けられていて、同時にフィルターを通しているので、金属が入る余地は全くなく、パッケージ終了後の洗浄時の点検事項に、装置の破損点検もある。とは言っても装置部品は堅牢な部品ばかりなので、その様な事故は起ったことが無い。

日本ではたとえその様になっていても、顧客要求として金属探知機が必要になっているので取り付けているが、科学的に考えるならば、必要無い。万一金属が混入したとしても、金属探知機に反応しないような小さな破片でも、マグネットなら除去出来る。

西オーストラリアで採れる天然塩のパッケージ工場では、塩湖の表面を削って収穫した原塩をいくつかの段階の粒子に砕き、ザルを通して粒を揃え、パッケージするまでの間に5つほどの強力なマグネットを通している。マグネットの上を滑らせたり、マグネットパイプを通過させたりといったいくつもの違う方法を組み合わせている。

ある時日本の顧客側から金属探知機を通して欲しいという要望があったので、一ヶ月ほど金属探知機を借りて通したが、当然出るわけが無く、その検証報告をしたら、それなら不要ということに出来た。

顧客要求対応での金属探知機設置が合理的に考えて意味無いことになり、顧客側が納得すれば(まあ、世の中そう簡単には行かない面はあるが)、マグネットの活用は、機械では無いので故障は無く、メンテナンスコストも小さい。

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