天井の結露による汚染

2012/12/11 0:34 に 松本リサ が投稿   [ 2012/12/11 1:12 に 加藤光夫 さんが更新しました ]
西日本のある魚肉練り物製造工場から出荷している製品が、納入先での抜き取り検査で、異常な一般生菌が発見され、すぐ納入停止になった。
納入された他の製品いくつかと、工場側に保管していたサンプルを調べたが、全て正常だった。

抜き取られた製品だけに問題があったのだ。

これはどういうことか、検査方法に問題があったのではないかとも工場側は疑ったが、それを納入先に根拠もなく言えない。
とにかく、工場側に問題があるとして、原因調査に入った。
清掃は、最終的に加熱殺菌してから冷却され、包装され、製品倉庫に保管される。加熱殺菌はCCPなので記録は残っており、問題となったロットも正常に加熱殺菌された記録が残されている。ということは、この後の工程、冷却し、フィルムが巻かれるまでで何らかの汚染があったのではないか。

冷却からフィルム巻き機の間で、ライン各部が検査されたが、汚染は無いし、落下するものも無い。原因が分からず、このままだと納入停止が長々と続くことになる。そこで専門家が呼ばれた。

話を聞き、現場に入って、加熱殺菌工程からフィルム巻き機までの間を見たら、機械、ラインともに問題無さそうに見えたが、
天井に結露が溜まっている
この結露が、フィルムが巻かれる直前の製品に落下したのだ。
そして結露を検査したら、かなりの一般生菌が出て来た。
結露が命中した一個が、見事に抜き取り検査されたわけだ。だから他の製品は問題無かったのだ。
    この改善だが、結露ならふき取ればいいのだが、天井部分なのでなかなか大変だ。また、結露が汚れているのも根本的な問題だ。
    そこで2つの改善を行った。
    1. 天井と裏側の清掃洗浄消毒。
    2. 扇風機の設置
    扇風機は小型の業務用を結露が発生する部分に向けて風を送ることで、水分を吹き飛ばして溜まらないようにする。ちょっとの風で結露にはならない。
    この問題は工場全体の汚染対策に発展した。
    問題解決した直後、トップが全員を集めて言った「仕事する前に掃除しろ〜〜!」
    専門家から「この工場、全体に清掃洗浄が出来ていないので、放置しておくとまた同じ問題が起こる」と指摘されたからだ。

    古い、老朽化した工場でも、清掃洗浄をしっかりすれば安全になる。




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