検査者が替わった途端隠れた問題が出てくる

2013/05/23 19:26 に 加藤光夫 が投稿   [ 2013/05/23 19:53 に 松本リサ さんが更新しました ]

ある工場の清浄状態の監視は、毎週、曜日を決めずに行なっている。その曜日の前日以外はいい加減に清掃洗浄を行なうという気持ちは無くても、どうしても影響してしまうからだ。

これは充分に効果があるのだが、あるときいつも行なっているATP検査者が長期休暇に入るため、別の担当者にやり方を教えて交代することにした。そして交代者の検査が始まった途端、今まで全く気が付かなかった場所の問題が多数出て来た。以前の検査者が気付かなかった場所、見忘れている箇所から、洗浄不良が続々と出て来たのだ。

スライサーの刃は、原材料が直接触れる場所なので当然ふき取り対象で、この数値はいつも1桁か、悪くても2桁台の小さな数値で、規定の200以下より充分下回っていた。ところが交代者は、刃では無く、原材料を押さえるストッパーを検査した。ここも原材料の接触する場所だ。そして数値は千以上で不合格。このスライサーを洗浄する担当者は、刃とその周辺は念入りに洗浄していたのが、ストッパー部分に気を使っていなかったのだ。

ナイフを多く使う工場では、旧式のいわゆる包丁タイプの、木の柄で柄に刃が挿し込まれているタイプから衛生管理がしやすいステンレス製で刃と柄の部分に汚れがつきにくく滑らかにつながっているナイフに徐々に入れ替える工場が多くなっている。

このような工場のある事例だが、やはりふき取り検査を以前から行なっていて、旧式の包丁の方を気にして毎回検査していたが、やはり検査者が替わったら、とんでもないことが分かった。

旧式の包丁は以前からと同じように数値は合格なのだが、衛生管理対応の新型ナイフも同じように調べた所、こっちの方で不合格が続出したのだ。

以前の検査者は、新型は衛生管理対応型なので、大丈夫だと思い込んで調べなかったようだ。しかし現実はそうでは無かった。

なぜこうなったのかは、ヒアリングと洗浄作業の観察で判明した。旧型は、汚れが落ちにくいので、しっかりゴシゴシ洗浄していたが、新型は衛生管理対応型なので、安心して、いい加減に洗っていて、きれいになっていなかったのだ。

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