HACCPにマネジメントを加える

2012/12/27 22:47 に 松本リサ が投稿   [ 2012/12/27 22:47 に 加藤光夫 さんが更新しました ]
食品の不祥事が激増しているが、HACCPの「7原則12手順」に、法令遵守の記述規定は無い。法を守らない、社会のルールを無視する、これらを無視してずるく立ち回る、といった行動を前提としていないためだろう。
HACCPは自主的なもので、自ら自分の製品をより安全にしたいところが、この方法を利用するのだ。

日本の「総合衛生管理製造過程」でも、必ずやらなければならないという規制ではなく、あくまでも自主的なものだ。これをやればより安全になりますよ、というものだ。
製紙企業の古紙混入率不祥事があった。多くの大規模製紙会社が偽装をしていたが、これらの多くの企業はISO9001なりISO14001なりを導入していた。

ISOの規格には明確に法令遵守がうたってある。なのに、それを守らず、まるで当たり前のように偽装をしていたようだ。
そこでISOの信用を守るための活動が始まりそうだ。違反や重大な不祥事を出した企業はある程度の期間ISOの認証を得られない、というものだ。
これはそうしてほしい。ISOはねつ造して取得できるような状況になっている面があるからだ。

日本ではないアジアの巨大人口を抱える国では「ISOはいくら?」という話が当たり前のようにあると聞いたことがある。「百万円だ」などと具体的な金額も聞いたことがある。
元々自主的に自分の組織をよくしようと始まった面があるHACCPのISOもこのようになってしまっては意味が無い。
いつの間にかずるいやつ悪いやつのおかげでこれらが利用されるようになってしまったようだ。ずるいやつ悪いやつが出て来るたびに、社会のコストは上がる、困ったことだ。

トップが知らないで、現場、ラインが不祥事を行うこともあれば、トップ自らが行うこともある。どうも後者の方が多いような気がするが、どちらにしろ、これから自社をよくするISOやHACCPには、これから法令遵守に適合しているかを加える方がよい。組織内ということではなくなり、取引先に対する安心度の提示、にもつながる。

「最近不祥事が多いが、御社は大丈夫か?」という取引先からの問い合わせに対して、「個人のレベルを超え、組織、仕組みとしてこれがおこらないようにしている」という姿勢、実際の仕組みが動いていることは、重要になっている。
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