改善の仕組み作り-2 写真と紙一枚の仕組み

2015/09/11 15:30 に 加藤光夫 が投稿
デジカメでもスマホでも写真は簡単に撮れる。国民総写真家みたいな時代になった。
そこで、問題箇所を写真に取り、これをA4用紙の半分に印刷する。ある工場では用紙を横にし、左側半分に写真を貼りこんで印刷する。そして短いコメントを入れる。
前述の例なら、ミキサーの全体写真を一枚と、パドルバーカバーの錆とペンキの剥げ片が付いている箇所の接写写真を左側半分に貼り込んで印刷する。コメントは「錆とペンキの剥げ片が落ちて異物混入になります」となる。
二枚の写真と短いコメントだけなら簡単だ。しかし、解決策は書いていない、わからないからだ。上からペンキを塗ってもすぐに剥げてしまうだろうし、ステンレスに替えられればいいが古い機械なのでそんなものはないだろう
わからないので、そのまま、つまり用紙の右半分は空いたままで、全員が毎日入る食堂の壁に貼っておく。右側が空いているのは解決されていないからだ。解決したらその写真を右側に貼るルールになっている。

一週間、一ヶ月と、右側が空いたままの用紙は貼ったままだったが、ある日「外して、全部剥がしちゃって、ツルツルに磨いて戻したら?」というアイデアが出た。
そこで数台あるミキサーの中から一台を選び出して磨いてみたら、結構手間はかかるが、剥がして磨けばピカピカになる。これはうまく行ったと戻したが、今度はこのままだと錆びがそのうち出るのではないかとなった。
そこで磨いたのをまた写真に撮り、貼り出してある左側の空いたところにコメント「綺麗になったが、また錆が出るのが心配」
右半分は未だ空いたままだ。
このコメントに対する反応はすぐ来た。「毎日拭けばいいだろう、そうしなかったから錆が出ていたんだ!」
そうだよな〜 当たり前だ。これで解決した。
右側に、綺麗になったパドルカバーの写真と、コメント「毎日の拭き掃除」
これで左側改善前、右側改善後の文書が完成した。
これまで出来たら、この完成した写真文書は一ヶ月間そのまま貼り出しておくルールになっている。
この方法で数台のミキサーは全て改善され、安全になったのだが、これを見ていた加熱調理室の担当者が「蒸煮鍋の上も同じ状態だ」となり、数台の鍋も改善された。
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