960号 タイムゾーン-1 3階の工場のゾーニング例

2018/10/25 18:38 に 加藤光夫 が投稿

工場が3階で、製造に使うエレベーターが一つしかない工場では、エレベーターで交差汚染が生じることになるので、どうすればいいか悩んでいた。
こういった場合、一つの方法は、エレベーターを準清潔ゾーンにし、エレベーター前を乗せ換え場所にするといい。
まず、1階は原材料入荷と製品出荷になるので、ここは外と直接接するので汚染ゾーンになる。
1階で原材料が入荷したあと、奥の方を原材料保管庫にする。
エレベーターの横を原材料の開梱場所にして、外箱から出し(外箱はここで廃棄置き場へ)エレベーター前の乗せ換え場所でキャスターに乗せ、この例の場合は3階まで上げる。
エレベーター内は準清潔ゾーンになるので、原材料は汚染ゾーンで開梱されたあと準清潔ゾーンに入って3階の準清潔ゾーンになっている下処理室に入る。
下処理室で処理された食材はキャスターに乗せられて同じ準清潔ゾーンのエレベーターに入り、2階の調理パックに行く。
2階は清潔ゾーンなので、エレベーターから出た下処理食材はそのまま清潔ゾーンに入り、調理、冷却、パックと製造工程を進み、金属探知機などの検査工程を通れば個包装されているからそのまま準清潔ゾーンのエレベーターに入り、1階に降りる。
1階に降りたら外箱に入れ、製品保管庫に置き、出荷になる。

これで、完全な形ではないが、今まで混乱していた状態がゾーニングされた。
導線とゾーニングの整備というのは、今までの混乱状態よりもより良くなり、交差汚染の危険が減ったと言うだけで進歩になる。安全性が増したのだから。

さて、この事例と全く同じ工場があり、セミナーでこの解説をした後質問が来た。
「ゴミ捨てで、エレベーター内で交差汚染が起こってしまうが、良い方法はないか?」
この解決策は「タイムゾーン」だ。
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