958号 水を使えない場所のサニテーション-3 吸い込み清掃したあとは「オスバン」で仕上げ

2018/10/05 18:01 に 加藤光夫 が投稿

清掃したあと、オスバン液で仕上げをすると、虫と細菌に効果的対応ができる。
「オスバン」は総称名で、一般名はベンザルコニウム塩化物。薬効分類名は殺菌消毒剤。古くから手指・皮膚の消毒に使われてきている簡便に使える消毒液だ。
この用途の中に「手術室・病室・家具・器具・物品等の消毒」があり「50〜200倍液(0.05〜0.2%溶液)を布片で塗布・清拭するか、又は噴霧する。」とある。(http://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00058106)
工場での使い方は、清掃したあと、オスバンを200倍程度に薄めた液を作り、床の場合は、モップ用のバケツで濡らしてから絞って抜き、これで拭く。機械やベルトでは、厚手のカウンタークロス(繰り返し洗って使えるタイプで、繊維が落ちない)で拭く。
コンベアベルトの場合、食材がこびりついているベルトなら、コンベアを動かしながらヘラなどで削ぎ落としたあと、オスバンで拭いたり、あるいはアルコールを使う方法もある。
こびりついた汚れも毎日やれば次第にきれいになる。
ある工場で、コンベアベルトのATP検査をしたところ、5桁(万単位)の数値が出た。合格の数値は1000以下なので、とんでもない数値だ。今までの清掃はどうしていたかと聞いたら、ブラシで清掃していただけ。
そこで、この方法(オスバンやアルコール使用)で毎日続けていったところ、最初の一月ぐらいは大した変化は無く、挫折しそうになったようだが、その後徐々に改善されて行き、半年後(かなり時間がかかる)に合格レベル程度までなった。
こういった改善には、単に作業を指示するのではなく、時間をかければ良くなる、という認識、意識、意欲が必要だ。
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