987号 ISO22002のハード面の要求事項に対応できない場合 陽圧-1 気流の調査

2019/05/16 16:22 に 加藤光夫 が投稿


ISO/TS22002‐1の6.4「空気の質及び換気」には「特定の空気圧差は維持されなければならない」、また.2「微生物学的交差汚染」のには「空気差圧」とある。
これは工場内を陽圧構造にするということで、工場内の気圧が高ければ外部からの汚染や虫の侵入を防ぐことができる。よって、工場の清潔ゾーンになる製造エリアの気圧が最も高いのが理想的であり、そうすれば周囲にある倉庫や付帯施設がある汚染ゾーンからの汚染を抑えることができる。また、外に対して工場全体が陽圧ならよいことになる。具体的な気圧差の数値要求はないが、一般的に〜ヘクトパスカル程度が適当なようだ。
FSSC22000の要求事項では工場内を陽圧に保つことが必須になるが、実際には逆に陰圧になっている所も多い。特に古くからある工場や増設を重ねてきた工場の場合、陰圧になってしまっていることが多い。その場合、空調で調節できるなら解決は簡単だが、空調の大掛かりな改善が必要になると対策にかなりの費用を伴うこともある。気圧は、測定器がなくても、境目の扉を少し開けて、どちらに気流が向かっているかを調べてみればすぐに分かる。軽い紙をぶら下げてみればよい。

986号 ISO22002のハード面の要求事項に対応できない場合 水溜り-3 審査前に確認

2019/05/10 0:54 に 加藤光夫 が投稿


これが出来ると、水溜りが出来る場所、そこの洗浄手順、そして実施の記録の3項目が揃うので、これを審査に入る前に、審査機関の営業あるいは窓口の方を通じで見てもらう。
具体的には、工場図面に、水溜りができる箇所がプロットされ、手順書と少なくとも3ヶ月以上の記録のコピーを出す。
審査前にこれを提出することで、ハード面では対応出来ていなくても、ソフト面での対応をしていることがわかるので、審査で問題が出ないかを、審査前に確認することが出来る。

もちろん、ハード面で対応できるのであればそれでいいが、費用面も含めて出来ない場合、こうするのだ。この水溜りの件では今までいくつもの工場で対応しており、認証を得られなかったところはない。

985号 ISO22002のハード面の要求事項に対応できない場合 水溜り-2 ソフト面で対策

2019/05/04 18:25 に 加藤光夫 が投稿


では、どうすればいいかだが、これはソフト面で対策をすることになる。
まず、工場内で水溜りが出来てしまう箇所をリストする。
その水溜りを、現在どうしているかを見てみる。
水溜りを放置していた場合、虫、カビ、細菌らの増殖の元になってしまう。この状況は食品安全を脅かすことになっている。改善しなければならない。
そこで、洗浄後、水溜りが出来てしまう箇所については、ワイパーで水切りをして排水させ、除湿して乾燥させるようにする。
この手順を、水溜りを出来る箇所全ての洗浄手順にして、文書化(洗浄マニュアル)にする。
次に、この手順通り出来る人を登録する。例えば3人居るならその名前を「力量」者として登録する。
そして、洗浄後、作業者が洗浄した記録(名前又はイニシャルと時間)し、(作業者以外の)確認者が確認の記録(名前と時間)をする。

984号 ISO22002のハード面の要求事項に対応できない場合 水溜り-1

2019/04/19 22:48 に 加藤光夫 が投稿


ハード面での「〜ねばならない」
FSSC22000の認証が増えてきているが、これを目指す場合、ISO22002に対応しなければならない。このISO22002にはハード面(施設設備面)での要求事項がかなりあり、邦訳では「〜ねばならない」と記述されている。
例えば、5.3内部構造及び備品で「床は、水溜りを避けるように設計されなければならない。」とある。
これに対して、水溜りが全く無い工場はあまり無いのが実情だろう。既存の工場で、洗浄が終わったあと水溜りが出来てしまう箇所は結構あるものだ。ではどうすればいいか、あるいはこれならFSSC22000の取得は出来ないのだろうか。
杓子定規に捉えたら、FSSC22000の取得は多くの工場で不可能になってしまうだろう。

983号 シンクの選択-5 作業場の中央に置く

2019/04/11 16:25 に 加藤光夫 が投稿


作業場が広い場合、シンクが壁側にあると、そこまで持っていって洗浄することになる。しかし、製造作業で使う道具などを洗浄するシンクなら、作業場の中央に置く方法もある。こうすると作業場のどこからでもシンクへのアクセスが簡単になるし、全ての作業者が一斉にシンクで洗浄することも殆ど無い場合、シンクの規模も小さくて済む。水や床天井から下ろす構造にする。

982号 シンクの選択-4 キャスター付きもある

2019/04/04 18:53 に 加藤光夫 が投稿


キャスター付きのシンクだと、移動が簡単で、洗浄しやすい。
シンクばかりでなく、作業台もキャスーター付きがあり、移動も簡単だし、作業場を効率良く使える。
作業台というのは余分に置いてあるところが多く、結局物置になり、洗浄しにくい状態になってしまっている例が多い。キャスター付きなら、必要な作業台だけで済むので、結局作業場を広く使える。洗浄のしやすい状態を維持できる。

シンクの選択-3 壁から離すか接着する

2019/03/28 17:09 に 加藤光夫 が投稿


シンクを壁に密着させると、シンクと壁の間の隙間が洗浄できなくて、汚染が溜まっていく。出来れば壁から15センチ以上、可能であれば45センチ離すと洗浄しやすい。
15センチというのはブラシなどを入れて簡単に洗浄できる距離。45センチは人が入って洗浄できる距離だ。
15センチは米国FDAの食品施設に関する規定で、床から15センチ以上の高さに食品や食材を置かなければならない、というもので、これはそのまま壁との間に適応させたもの。45センチは米国パン協会(AIB)のガイドラインで、壁から離す距離だ。
壁に接着させる方法もある。これなら壁との隙間の洗浄は不要だ。

980号 シンクの選択-2 下の棚板の位置を高く、手前の補強材を取る

2019/03/22 18:41 に 加藤光夫 が投稿


これから新しくシンクを入れる場合、(流水解凍などでオーバーフロー機能を使うのなら別だが)オーバーフローなしのシンプルなシンクを入れることだ。
オーバーフローなしのシンクは欧米では一般的だが、日本では特殊なものだったようで、高かった。しかし最近では同じ様な価格で手に入るようにはなったと聞いている。オーバーフローを付けるには製造コストがかかるはずなのにおかしな話だ。
シンクの下に洗剤などを置く棚を付ける場合、床から最低15センチ以上、出来れば30センチほど高い位置に設置する。こうするとシンクの下から壁にかけて洗浄しやすくなる。
下に何も置かない場合、シンクの足にかけてある補強材の手前部分を取り去ると、さらに洗浄しやすくなる。

シンクの選択-1 オーバーフロー無し

2019/03/14 17:10 に 加藤光夫 が投稿


オーバーフローは溢れ出さないためにあるが、その穴の中は洗浄できない。
シンクで洗浄すると、汚水が飛び散り、それの一部がオーバーフローの穴の中に入り、穴の中は次第に汚染が蓄積していく。オーバーフローの中は定期的に洗浄しないし、洗浄しにくいので、汚染は溜まるばかりだ。
ある工場でオーバーフローの口を止めている網を取って、高圧洗浄水を突っ込んだら、ヘドロのような汚染が飛び出してきた。臭い。こんなのが溜まったままここでバットやナイフを洗浄していたなんて信じられない。
この対策で一番いいのは、裏側からオーバーフロー部分を取り去ってしまうことなのだが、けっこう大変だ。簡単なのは、オーバーフローの中をワイヤーブラシなど使って何とか洗浄し、乾燥させてから、オーバーフローの穴をステンレステープで塞いでしまうことだ。これを年に一回やる。

978号 自動記録システムの活用-3 記録に温湿度計の目視確認を入れる

2019/03/07 19:46 に 加藤光夫 が投稿


その記録に、温湿度計の目視確認を入れればいい。確認だけで、数値は入れないでいい。温湿度計が問題なく監視していることを確認するだけでいい。具体的には、ある作業室の清掃洗浄確認記録に、いくつもの機器や場所の実施時間と実施担当者の名前が記録されることになる。
毎日の記録に温度計の作動確認を入れておけば、それが正常な監視の確認記録になる。他の記録と一緒にやるので、手間は増えるものではないし、人の監視も実施できる。そして自動記録では例えば1時間毎にパソコンに記録しているのだ。
自動記録を活用することで、作業効率を上げ、確実な記録を確保し、コストダウンにもつなげることが出来る。

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