1041号 入場記録をペーパーレス、タッチレスにする-2 タブレットで出来る

2020/07/09 15:07 に 加藤光夫 が投稿


更に、紙にボールペンで書き込んでいて、多人数の従事者がボールペンを握るので、汚染拡散だ。
このチェックの場所は多くの工場でサニタリールームで行っているが、ここで爪のチェックがあってももう間に合わない。
爪や手の傷は、工場玄関に入ったらすぐにチェックして、駄目なら対応してから更衣室に行かなければならない。
コロナだけではない、ノロウイルスでも同じだ。
そして、記録された紙では、そのままデータ管理が出来ない。監査側からは「承認が必要」と要求されるが、目をつむってハンコを押しているようなものだ。
簡単な仕組みならメールフォームを作ると同じようにタブレットやスマホでも出来る。質問→回答、の形だ。
爪を切っていますか? → はい いいえ
髪の毛が帽子からはみ出していませんか? → はい いいえ
という具合だ。ウエブサイトで「メールフォームの作り方」検索すると、優しい方法が色々出て来る。費用もかからないのがたくさんある。
更に、ランダムにセレクトなど、より突っ込んだプログラムにするには、アプリの開発もできる人が必要になるが、工場内でパソコンをいじるのが好きな人が居たら任せると張り切ってやるかもしれない。
そして、打ち込みは指ではなく、タッチペンで行う。100円ショップに行けばいろいろなタッチペンがある。これをタブレットの横に何本か、紫外線殺菌ランプの下に置いておけばいい。あるいは一人一本ズボンのポケットに入れておいたり、管理者や監視者なら首からぶら下げておけばいい。
従事者が多い工場なら人数にあったタブレットを何台か置いておけばいい。タブレットは1万円台である時代だ。
ではどうするのか、次週へ。

1040号 入場記録をペーパーレス、タッチレスにする-1 惰性のチェック問題

2020/07/04 20:23 に 加藤光夫 が投稿


個人衛生を効率良く、効果的に出来ないかは、どこの食品工場でも悩んでいることだ。
効率良くについて、サニタリールームからの入場に、ほとんどの工場ではチェックリストをつけている。これはHACCPを運営するための土台となる一般衛生管理で、監査においてもほぼ要求されている。保健所の指導では「個人衛生管理の担保のためにも」と言われることもある。
しかしながら、いつも思うことは、普通に行われている入場チェックは効果があるかというと、そうではない。殆どは惰性でのチェックになっていて、やっていますか?の項目について、読みもしないで丸をつけているだけだ。形だけで、効果的でもない。

1039号 洗浄できないグリストラップの改修-2 洗いにくいタイプの改修

2020/06/26 1:23 に 加藤光夫 が投稿


洗浄しやすいグリストラップの構造

食品工場向けに洗浄しやすいグリストラップは、この排水パイプの上部が枡底面のところから取り外せるようになっている。洗浄するときは、まず汚水表面に浮いている油をすくい出してから、この排水パイプ上部を外せば汚水はすべて流れるので、そのあと泡洗浄して流せば完全にきれいになる。翌日製造を始める前に排水パイプ上部を取り付ければいい。

洗いにくいタイプの改修

排水パイプの上部を、枡の底の位置で切り取る。
次に、切り取ったパイプの内径に合うパイプを入れ込んで接着(溶接)する。
これにストッパーになるようにストッパーをパイプの外側に接着する。
これを作業時には挿し込んでおけば通常のグリストラップになり、洗浄のときには排水パイプ上部を抜けばいい。

1038号 洗浄できないグリストラップの改修-1 洗いにくい一般的な枡形グリストラップ

2020/06/18 22:23 に 加藤光夫 が投稿


「グリストラップから臭いが発生し、虫と細菌の増殖減になって困っている」という問題をいくつもの工場で出会っている。
この問題はどこも共通で、一般的なグリストラップでは当たり前に出てしまうものなのだ。
一般的なグリストラップで枡形になったものは、床レベルの網を外すと中にはグリストラップの底に貫通している排水パイプがある。この排水パイプは底から10センチ程度上げてあり、その上にカップ型の蓋が乗せてある。
排水はこの蓋と排水パイプの間を抜けて排水されるので、下水臭はここで止められる。粘度の高い油は排水の上に浮き、排水パイプには入り込めないので、上に溜まることになる。洗浄のときに浮いた油を取り出せば、汚水だけになるので、排水管の中を汚しにくくなる。
これがこの型のグリストラップなのだが、問題はカップ式蓋を外して排水桝内を洗浄したくても、汚水は排水パイプが底から飛び出した分だけ残る(写真2)ので、このままでは全てが排水されないことだ。
この残っている汚水を排水して枡内をきれいにするには、大いに手間がかかる。

1037号 人手不足の中でのHACCP-9 洗浄できないところはスチームクリーナー

2020/06/12 17:41 に 加藤光夫 が投稿   [ 2020/06/12 17:42 に更新しました ]


粉を扱うところ、水を嫌う工場や製造室は清掃が基本だが、時々こびりついた汚れを洗い流さなければならない。こういう場合に効率的効果的なのがスチームクリーナーだ。
この200ボルトの動力電源を使った大型機の場合、160℃程度の高温の蒸気が出る。この蒸気を掃除機のノズルタイプの吹出口から出し、洗浄表面に吹き付けたあとすぐに吹き付けて出た汚水を吸い込んで、クリーナー本体のタンクに回収する。なので、洗浄面に水分は残らない。
食肉工場でよくあることだが、冷凍庫の床に脂肪が落ちてこびりつき、ちょっとやそっとでは剥がれない。これをきれいにするには冷凍庫を止め、床まで解凍してから洗浄するしか無い。大変な作業だ。しかしこのスチームクリーナーを使うと、冷凍庫を止めずにそのまま洗浄できる。
食肉工場の冷凍庫の床の例だが、洗浄前の床はひどい状態だったが、スチームクリーナーを使ったあとは綺麗になっている。
このスチームクリーナーも一人でできる。

清掃の自動化は、以下で動画で紹介する。
Webセミナー バーテック&フーズデザイン 
第2回 2020年6月17日(水)13時〜14時15分
 清掃時間を短縮する実践事例+新型コロナウィルス対策

1036号 人手不足の中でのHACCP-8 洗浄の手順と頻度を決める

2020/06/04 19:18 に 加藤光夫 が投稿


泡をかけてすすぐだけのところ、これに製造機の部品のブラシ掛けを加えるなど、洗浄対象毎に手順を決める。8割型は床、壁、機械本体など、泡かけとすすぎでできるだろう。要するに一人で8割ほどはできてしまうことになる。省力もいいところだ。おまけに洗浄泡が排水ラインを流れるので、虫の内部発生を抑えることもできる。
頻度も決める。毎日、毎週、毎月、毎年、の、4つぐらいに決め、チェックリストを作って確実に行うようにする。

清掃の自動化は、以下で動画で紹介する。
Webセミナー バーテック&フーズデザイン 
第2回 2020年6月17日(水)13時〜14時15分
 清掃時間を短縮する実践事例+新型コロナウィルス対策

1035号 人手不足の中でのHACCP-7 泡洗浄は殆ど一人でできて効率的,効果的,省力

2020/05/29 0:10 に 加藤光夫 が投稿


そして、泡洗浄を行う。
清掃洗浄というと皆でやる、という考え方が一般的だが、高効率を考えたら省力化でできるのが一番いい。泡洗浄は、泡洗浄機を使ってかなりの場所を一人でできる。
泡洗浄機は、大型、中型、小型があるが、小型工場ではもちろん小型でいい。
小型泡洗浄機は自動車の洗浄に使っている低価格のがあり、2千円以下で買える「フォーム ガン」で検索。工場で使っているコンプレッサーを動力にするタイプだ。コンプレッサーのノズルからのホースを泡洗浄機に接続すればいい。
コンプレッサーがない場合、水道水の圧力を利用する泡洗浄機もある。泡の状態はコンプレッサータイプより良くないが、結構使える。
洗浄機のタンクに希釈した洗剤液を入れる。洗剤は今まで使っていたものでもいいが、泡洗浄専用の業務用のものがあり、洗浄機能のみのタイプと、殺菌機能が付加したタイプがある。
殺菌機能付きの洗剤は少しコストが高いが、刺し身やカット野菜といった非加熱食品を直接加工するスライサーやミキサーなどに使うと効果的だ。最近は金属に対する酸化がしにくいタイプになってきている。また、ヤシノミ洗剤などの天然系も使える。(泡の状態はあまり良くはないが)
ゴミ清掃をしたあと、製造機の部品など分解洗浄する部分は外して、これは洗剤を使ってブラシで擦り洗いをする。それ以外、床、壁、製造機械の本体、作業台、コンテナなどは、そのままに置いておいたり、泡がくまなくかかるように置いておく。
そして、泡洗浄機で製造室の端から順にかけていく。壁、床、機械本体は上から下へ、排水口に向かって、端から端にかけていくと、製造室内が泡で覆われる。
端に着いたら多分20分以上は経っている。この20分以上が重要で、泡を洗浄面に貼りつかせておくのだ。泡洗浄機なら微細が軽い泡が出るので、壁や機械の壁面といった垂直面でも貼り付いて、表面の汚れ、脂肪分などを浮き出させる。
20分以上泡を貼り付かせておいてから、今度は最初に泡をかけたところから同じ順にすすぎ水をかけていく。
つまり、泡をかけていくのは一人でできる。泡洗浄機は一人でしか扱えないからだ。その同じ人が再びすすぎ水をかけるので、泡かけとすすぎがすべて一人だけでできる(一人でしかできない)。大半を一人でできるのだ。
このあと、水切りと乾燥だが、床に傾斜が付いていて自動的に排水できるならそのまま乾燥に入ればいい。もし床に水たまりができて残ってしまうようならワイパーで水切りをする。
乾燥は、空調の除湿運転、送風運転、あるいは扇風機、除湿機などでタイマーセットして終わりだ、もう帰っていい。

1034号 人手不足の中でのHACCP-6 拭き掃除の自動化

2020/05/21 19:33 に 加藤光夫 が投稿

コンベアベルトの拭き掃除も自動化できる。
これは家庭用の電動モップを使う。柄を外して、コンベアベルトの上に乗せて、コンベアベルトを動かせば、このモップが拭いてくれる。(04)「電動モップ」で検索。
これは大型の麺工場でのベルト拭きで活躍している。家庭用でも十分使える。
モップ部分は丸洗いできる。水を使って(湿らせながら)拭いてもいいし、殺菌までやったほうが良ければ、適当な殺菌液を湿らせながら拭けばいい。
柄を外して、電源を繋ぎ、適度な圧力で拭くようにしたり、水なり殺菌液をセットするのにコンベアの大きさや形、設置場所など工夫がいるが、それほど難しいものではない。器用な人がちょっと工夫すればできる。

清掃の自動化は、以下で動画で紹介する。
第2回 2020年6月17日(水)13時〜14時15分
 清掃時間を短縮する実践事例+新型コロナウィルス対策

1033号 人手不足の中でのHACCP-5 清掃の自動化

2020/05/14 18:32 に 加藤光夫 が投稿


家庭では掃除ロボットが人気だ。性能もどんどん良くなる。
これを、事務所、更衣室、食堂休憩室、廊下に活用する。
食堂休憩室では椅子をテーブルの下に差し込んで収納するタイプが有り、これだと椅子が床から浮いた状態なので、掃除効率が飛躍的に良くなる。(02)
製造室で家庭用は、広いということとゴミが多いと家庭用では無理だ。
ところが、工場用の掃除ロボットがちゃんとある。マキタの業務用清掃ロボット(03)だ。https://www.makita.co.jp/product/syuuzin_series/rc200dz/rc200dz.html
これは家庭用より大型で、ゴミの容量が2リッターあるので、かなり広くてもゴミが多くても使える。大型の製麺工場や鰹節のスライスパック工場で大活躍している。
このロボットには2つバッテリーが積載できるが(バッテリーは別売になっている)、大容量タイプのバッテリーを積載すればかなりの範囲ができる。カタログによればテニスコート3面分だという。
この2つの工場では粉が大量に床に落ちるので、以前は箒で履いていたが、このロボットを入れてから手間が無くなった。その分HACCP活動に集中できる。

1032号 人手不足の中でのHACCP-4 資料、カタログ、全てを無くす方法

2020/05/08 1:16 に 加藤光夫 が投稿   [ 2020/05/14 14:57 に更新しました ]


事務所内の紙のほとんどが無くなった。しかし放っておくとまたゴミが増えだす。
そこで、A-4用紙が入る段ボール箱を2つ置いた。一人に2つではなく事務所内で2つだ。
出てきた紙資料のうち、取っておきたいものはスキャナーに通して保存してから、この箱の一つにそのまま入れる。すぐに捨てるものもそのままその箱に入れる。つまり、スキャナーを通したものもそのまま捨てるのも、そして誰のものも、全てこの箱に入っていく。どんどん積み重ねていくと、そのうちいっぱいになる。
いっぱいになったらもう一つの箱に入れていく。そしてこの箱もいっぱいになったら、最初の箱の中身をすべてシュレッダーに入れてしまう。見ないで! 見るとまた未練が出る。目をつぶって捨ててもハードディスクに入っているから大丈夫。
これを繰り返すと、2つの箱の分だけで、紙は増えない。
事務所は机の上が広くなり(まともになり)、仕事がしやすくなった。ああ気持ちがいい!

1-10 of 432