1011号 トイレ対策-8 新設するなら更衣室と併設させる

2019/11/14 15:25 に 加藤光夫 が投稿   [ 2019/11/14 15:25 に更新しました ]


トイレを新設するなら、最初から衛生管理に対応したほうが良い。
この場合、更衣室と併設したトイレを考える。
「トイレには作業服で行かない」のが重要なので、作業服を脱いでから行けるようにする。
更衣室に併設してあれば、作業から戻ってまずは更衣室に行き、作業衣を脱いで、更衣室の壁側にでも引っ掛けてからトイレに入り、終わったら手洗いをして、引っ掛けてある作業衣を着てから戻ればいい。
設計するのに、狭いと効果がなくなるので、ある程度の余裕を持つこと。

1010号 トイレ対策-7 ノロの拭き取り検査をする

2019/11/07 17:23 に 加藤光夫 が投稿


ノロウイルスの検便は一人あたりに費用が結構かかる。人数が多いと大変だ。最近はノロウイルスの拭き取り検査ができる。綿棒キットが来るのでトイレ周囲を拭き取り、返送すると、結果が送られてくる。
聞いてみると汚染度合いはいろいろだが、多くは検知されるという。
検知されたらその結果を従事者に告知し「これだけ汚染されているので、よ〜〜く手洗いするように」と、手洗い強化の動機づけにする。

1009号 トイレ対策-6 抗菌抗ノロ加工

2019/10/31 18:28 に 加藤光夫 が投稿


デルフィーノケア<delfinocares.co.jp>は、抗菌抗ノロの施工をする。
施工といっても、超微粒子を散布塗装するもので、一度塗布すると一年間効果が持続する。
食品工場なら、トイレとできれば更衣室に施工してもらう。
施行日は、更衣室のロッカー内の個人の荷物をカラにしてもらい、扉を開けっ放しにして帰ってもらう。そして夜中に専用の散布塗布機を使って塗布してもらう。

ノロの拭き取り検査をする

ノロウイルスの検便は一人あたりに費用が結構かかる。人数が多いと大変だ。最近はノロウイルスの拭き取り検査ができる。綿棒キットが来るのでトイレ周囲を拭き取り、返送すると、結果が送られてくる。
聞いてみると汚染度合いはいろいろだが、多くは検知されるという。
検知されたらその結果を従事者に告知し「これだけ汚染されているので、よ〜〜く手洗いするように」と、手洗い強化の動機づけにする。

1008号 トイレ対策-5 毎日の徹底殺菌拭き取り

2019/10/24 17:32 に 加藤光夫 が投稿

パリの食品卸売市場ランジスのトイレは丸洗い対応

トイレ内の便器だけでなく、壁も含めて全て丸洗いできるならいいが、そうなっているトイレは日本では(公的トイレは別にして)まだ見たことがない。そこで、毎日徹底的なトイレ殺菌拭き取りをする。
手袋をして、次亜ソー水(150〜190ppm)で拭く。便器だけでなく、壁、扉の腰位置から下、手洗い周囲など、全てだ。けっこう大変だが、できれば毎日の頻度で。
床も最後に次亜ソー水で、モップを使って拭く。

ノロ対応殺菌(失活)剤

ノロウイルス対応の殺菌スプレーがいろいろあるので、それを手で触れないで出せるタイプのボトル(電池式の簡単なのがある)に入れて使う。

外に排気

外部に排気する換気扇があれば、常に外に排気しておく。ノロウイルスはごく軽いので、乾燥すると浮遊するから、臭いも一緒に外に排気するのだ。
これでトイレ内は陰圧にもなるので、トイレの汚染が廊下に出ていかない。

1007号 トイレ対策-4 蓋を落としてから水洗

2019/10/17 17:26 に 加藤光夫 が投稿


水栓(フラッシュ)すると飛沫が跳ね上がり、便座だけでなく外にも漏れる。着衣まで汚染されるということだ。
蓋を落としてから水洗ノブを押すこと。

水栓ノブを触らない工夫

その水栓ノブを触るのに、まだ手洗いしていない手で触るので、汚染される。このあと別の人がまた触り、汚染はどんどん拡散していくことになる。
ボタンのスイッチなら肘で押せばいいが、指でひねるタイプだと、そのノブを肘で操作できる工夫か、トイレットペーパーでカバーして操作するようにする。

三角折り禁止

次の人がトイレットペーパーを引き出しやすいように先端を折り曲げておく人がいるが、これも手洗いしていない手で触れば、ペーパーそのものが汚染されることになる。これも禁止。

1006号 トイレ対策-3 肘開けにする

2019/10/11 19:15 に 加藤光夫 が投稿


本来なら工場内の手での開閉箇所をすべて肘開けにしたほうが良い。手の汚染が取っ手を通じて拡散するのを防止するためだ。
トイレに集中すると、トイレ内で特にノロ汚染が深刻なのは、個室ブースの鍵だ。
ここは用を足したあと、手洗いをしないで触れるところだ。最も手の汚染がひどい状態のまま鍵を開ければ、鍵が汚染されるのは当たり前だ。
そこで、この鍵を肘で開けられるように改修する。
ブースが空いているときの扉がブース内に開いた状態の場合は簡単で、鍵を肘開けに取り替えればいい。指でスライドして開け締めするタイプの場合、L字型や飛び出しボタン型の突起を取り付ければ簡単だ。
外側から開けるタイプの場合は、肘で引き開けられるような用具を取り付ける。
トレ内の手洗いの水道水栓は肘開けにする。
出入り口の扉も肘で開け締めできるように改修する。

1005号 トイレ対策-2 作業衣のままトイレに行かないために

2019/10/04 0:01 に 加藤光夫 が投稿


トイレはノロウイルス拡散のもとになっている。なので、作業衣のままトイレに行けば、作業衣が汚染され、ノロが製造現場に行くことになる。
トイレに行くときにはかならず更衣してから行く、という対策になるが、これがけっこう大変だ。時間もかかる。ある工場では「20分」かかると観察した。
しかし、これは安全対策で必要なことなので、絶対に守らなければならない、という工場も増えてきている。
守らせるための方法として、監視カメラをトイレの入り口につける方法がある。最近では低価格で高性能のが出回っているのでこれを利用する。
撮影する方法は、男女のトイレの入口が並んでいるなら、両方が映る位置なら一台で済む。
更に効果的なのは、トイレ内の手洗いが映る位置であれば、手洗いと殺菌を手順通りにしているかまで監視できる。

1004号 トイレ対策-1 不顕性感染者

2019/09/20 17:43 に 加藤光夫 が投稿


ノロウイルスにかかっているのに症状が出ない人を「不顕性感染者」と呼ぶ。ノロウイルスの不顕性感染者は、いろいろな調査データがあるが、10%、20%があったり、何と30~50%「ノロウイルスによる食中毒について」 食衛誌Vol.46, No.6, p235-(出典部分:p237)、「ノロウイルス感染症:最近の研究の展開」モダンメディア 第50巻、6号、p133-(出典部分:p139)というのもある。
10年ほど前に浜松市が調査したデータを見たことがあるが、このときは5%だった。次第に増えてきているのかどうなのか、実態は大規模な調査をしなければわからないだろうが、大きな不安材料であることは間違いない。
ノロの対処方法や被害については多くの情報があるから詳しくは述べないが、食品工場でどういう対策があるかについて、基本的には手洗いになるが、それだけではなく、実施できる対策をいくつかあげ、複合対策をすることで更に強化する参考にしてもらいたい。

結露対策に露点-3 結露対策

2019/09/12 18:12 に 加藤光夫 が投稿   [ 2019/09/12 18:17 に更新しました ]


換気、除湿が対策だ。
換気には換気扇を使う。天井裏の一方に換気扇を外に向けて排出するように設置し、反対側に空気の取入口を作る。この場合防虫網しっかりさせて作る。
夏場の結露対策が必要になった時、あるいは露点を監視して危険になったら、換気扇を回す。換気扇を動かせば、天井裏内の空気が希薄になるので、反対側に開けた空気取り入れ口から外の空気が入って来る。この場合、天候が雨の場合は動かさないようにする。
工場の操業環境と天候の関係から、夜、外気が急に下がって危険になる場合、工場の製造が終わったあと、夜間に換気扇を動かしたほうがいい場合もあるだろう。露点を観察していればわかる。
除湿は、天井裏に除湿機を入れる。
除湿機を入れる場所は、製造室の温度が低いところの上、冷蔵冷凍庫の上がいいが、何箇所かのところにセンサーを置いて露点を監視してみれば、場所が明確になる。
除湿機には除湿した水を入れるタンクが付いているが、天井裏なので排出ができない。そこで水タンクを使うのではなく、除湿機からホースで直接排水できるタイプがあるので、それを購入し、排水パイプを天井板に穴を開けて下の作業室の排水口に下ろせば設置したまま可動できる。スイッチは作業室で入れられるよう工夫すればいい。大型工場でIoT(コンピュータによる自動稼働)システムの中で、露点から自動で除湿運転ができるようにもできるだろう。
低価格で容量が大きく、小型で設置しやすいタイプの除湿機も前述のフーズデザインのページに紹介してある。
換気は簡単な工事でできる。除湿はちょっとした工作で工場内でもできる。いずれも低コストで済む。工場の寿命を長くする、カビの被害をなくす、漏電などの危険を無くすなど、コストパフォーマンスの良い対策だ。

1002号 結露対策に露点-2 露点とは

2019/09/06 18:23 に 加藤光夫 が投稿


温度と湿度の関係で、結露が出るポイントを露点という。
露点早見表というのがあり、例えば天井裏の温度20℃湿度70%の場合、それに接する温度、例えば天井裏板の表面と周辺温度が14℃以下になると結露が始まる。

この露点を表示する温湿度計もある。これは非常に小型のユニットで、単独でどこにでも置ける。天井裏においておけば、状態がわかる。データはクラウド環境を通じでパソコンやスマホで見られるので、結露が発生しやすい状態を予測できる
写真例では温度表示の下の方にポツンと青色の点があり、これが露点。このセンサーが屋根裏においてある場合、屋根裏の下板の表面とそのあたりの温度が10℃よりも下回ると結露が始まる。
夏場に実際の天井裏の温湿度はかなり高温になり、多湿の状態が一般的なので、例えば40℃で湿度80%だと露点は36℃になり、その下の作業場や断熱材がしっかりしていない冷蔵冷凍庫の上部分だと冷気が伝わるので、この36℃以下には必ずなってしまい、結露の発生になる。夏場に天井裏からの結露が多いのはこのためだ。
この接する場所の表面温度を更に測定すれば正確な露点がわかるのだが、そこまでやらなくても、露点温度が高くなり、下の作業室や倉庫の温度が低ければその差で結露は発生するから、大まかな予測はこの露点を見ているだけでわかる。
(更に詳しくはフーズデザインのホームページ<http://www.foodesign.net/>から「機器資材ご紹介コーナー」に入り、右上に写真とリンクがあります)

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