( 36/ 218) 2001年06月22日 北海道新聞朝刊全道 11
北海道銀行は、食品の製造工程を管理する総合衛生管理製造過程(HACCP=ハサップ)の取得を目指す企業向け支援サービスを七月から強化する。衛生意識の高まりを受けて食品製造会社の工場新設など資金需要を掘り起こす狙いで、担当職員を増やすほか、個別の工場診断を随時開催。北洋銀行も地方での開催を増やす意向だ。
ハサップは、食品製造業者が原料の仕入れから製品化に至る工程を記録し、食品の衛生状況を管理するシステム。雪印乳業による集団食中毒事件以降、食品会社などが高い衛生基準を取引先に求める傾向が強くなっている。
道銀によると、ハサップ申請中の二社を含め計十五社の食品加工、物流会社などに対して衛生指導や現状調査を実施。従来専門職員は道銀地域企業経営研究所の職員一人だったが、七月から三、四人に増やす。外食産業や病院、倉庫保管業者など対象範囲を広げ、個別企業ごとに生産工程の問題点を探る実践的セミナーを道内各地で年七、八回行う計画だ。
工場新設の場合、建設費とハサップの取得費用を含めると億単位になり、道銀は資金需要の拡大を見込む。正式なハサップ取得だけでなく、高度な衛生基準に対応できる社内体制づくりも支援する。
北洋銀でもハサップ取得に向けた事業者向け説明会を昨年七月から札幌や函館などで始めており、地方での開催を増やすことにしている。