スープゼリー
豚の骨付きモモをそのまま使ったハムを時々スーパーなどの店頭でデモンストレーション販売しているのを見ると、ハムを買わないで安く売っている骨を二三本買ってくる。
持ち帰ったらスープが良く出るように骨の真ん中の細くなっているところにノコギリで少し切れ目を入れてから反対側を金槌でパキンと叩いて折り、鍋に入れて火をつけて軽く空炒りしてから水をどっと入れる。
直ぐに冷蔵庫の野菜室や台所の片隅に転がっている、人参のヘタ、セロリの葉っぱ、捨てる寸前のパセリ、半分使ったまま忘れ去られているタマネギ、使われないで捨てられてしまう運命の長ねぎの先っぽ、しおれかけた生姜などを鍋にぶち込み、弱火でアクを取りながら2時間ほど煮立たせないように煮込み、水が半分ぐらいに減ってくると、えもいわれぬ風味が鍋から立ち昇ってくる。しかし、ここでスープとして飲んではいけない、これをさらに魅力的な料理にするのだ。
鍋のまま冷やし、細かいメッシュの網を通して、お椀なり丼などのカップ型容器に濾し移し、ラップをかけて冷蔵庫に入れる。ここまでの作業は出来れば金曜日の夕方にでもやり、冷蔵庫に入れたら直ぐに寝てしまえばよい。
さて、翌朝は早く起きても、寝所の中で丸くなって本でも読んでグズグズ過ごし、そろそろブランチの時間になった頃ノコノコ冷蔵庫に行き、問題のカップを取り出すと表面に脂肪が白く浮いてかたまっているので、テーブルナイフで端をちょっと剥いできれいに取り除いて捨てると下には半透明のゼリーが現れる。
皿の上にプリンをひっくり返す要領で移すと、何とそこには、形状、弾力性ともに、実に魅力的なスープゼリーが現れるのだ。
上に脂肪が浮いているのでこれを取る

カップの形がたまたまとても良かったので、魅力的な形になりました。02.3.2.
つづく