最近売れているもの、アイデアアイテム

2013/05/25 6:44 に 松本リサ が投稿
茶碗蒸し

お粥、薬膳など、ヘルシーなメニューが売れている。また、ソフトなパンや軟らかいものも売れている。こういった流れに合うものの一つに茶碗蒸しがある。

茶碗蒸しというのは、冬だけのメニューではない。冷たくして冷やし茶碗蒸しとして、夏でもさっぱりと、ひんやりと食べることを教えれば、一年中売れるアイテムになる。

作り方としては、材料、調味料、スープを合わせたのを器にいれてオーブンにいれるだけなので、レシピが決まりさえすれば実に簡単。しかも店独自の味を、中に入れる具であるとか、スープの味であるとかで出すことが出来る。販売方法としては、ホットのものならばホットケース、夏場の冷やし茶碗蒸しならば冷蔵ケースで。

売価は値頃に合わせることが重要で、1個100円、200円といった値頃に合わせた中身の量、具のグレードを決めること。売価を最初に決め、そこからどの程度の中身、量に出来るを計算し、そしてパッケージを決める、という様に、逆算して決めていくことである。「買いやすい価格」に決めることが、売れる商品の最大の設計になる。

中型の丼に入れた、それだけでおかずになるようなパッケージングも面白いかもしれない、なにしろ大型カップのラーメンが売れているのだから。中身を数種類、牛肉茶碗蒸し、豚肉茶碗蒸しといったアイテムに発展させることも出来る。


豚の角煮


豚の角煮がこのところ売れている。真空パックしたものであったり、デリカトレーの形でパッケージングされているのが多い。豚の角煮は、家で作るのに手間がかかるといった程度ではなく、きちんと満足がいくのを作れる主婦はほとんどいないだろう。しかし御馳走のメニューであるから、食べたい。おいしいものを食べようと思ったら、本格的な中華レストランに行かなければならない。そうなればお金もかかる。そこで、ちょっと温めればいい角煮メニューになる。


具の入ったサラダ


サラダが売れてる。サラダといっても野菜中心のグリーンサラダだけではなく、「EAT サラダ」とでも言うべき、具の入ったサラダである。

サラダはヘルシー感覚で食べるものなので、具としては例えばチキンなどは最適である。ボイルドしたり、蒸した原料の調理済みのチキンはメーカーからいろいろなものがサラダ、サンドイッチ用に、業務用材料として販売されている。ヘルシーで、色もいいし、ナチュラルな感覚である。サンドイッチ、スパゲッティ、弁当のおかず、おつまみと、幅広い用途がある。


ホワイトミート


「ホワイトミート」の静かなブームが始まっている。ホワイトミートとは、レッドミートが、牛肉やマグロに対して、豚肉、鶏肉、といった肉類と、タイ、ヒラメなどの白身魚。

伸びてきた理由として考えられていることは、「ヘルシー」「味があっさり」「おしゃれ」「調理用途が広い」といった所だろう。食肉王国の米国では、すでに国民一人当りの鶏肉の消費量は牛肉を上回っている。

豚肉、鶏肉の伸びはハイグレードポークと言われるSPF(特定病原菌不在豚)や、黒豚、あるいは飼料などを工夫した、味が良く、安全性に配慮したものや、鶏肉では、飼育期間を長くして味を良くしたものとか、添加物に注意を払ったもの、朝一番で屠鳥した鮮度のいいものなど、ちょっと高級な鶏肉の伸びは、ここ数年大きくなっている。


アトピー、アレルギー関連フーズ


アトピー性皮膚炎など食物アレルギー患者は全国で5百万人以上もいるといわれる。牛乳、卵、大豆などの大量摂取と防腐剤、漂白剤、くん蒸剤、粘着剤の使用、色素など添加物の登場、食生活の多様化、ストレスの増加―で患者数は一千万人を突破するのは確実と言われる。農林水産省食品総合研究所では遺伝子レベルまでさかのぼって抗アレルギー食品を開発中。そこで注目されてきたのがアレルギーを起こす物質・アレルゲルを除去した抗アレルギー食品。米、そば、パン、ケーキ、菓子、食肉加工品、あらゆる加工食品が開発されてきており、売れている。加工肉大手の日本ハムからも、対応したソーセージが販売されていたが、この程さらに拡大をするということである。こういった食材を、デリ、総菜ストアでもこれから活用すべき時代に入った。


自然、安全、正体明らか


体に悪いものは食べたくない。この要求は急速に高まってきた。多少は高くてもいいから信用できるものものを食べたい。「自然」は、単に天然物ということだけではなく、その取れた地域が汚染されたところではないことまで追及される。東京湾の魚も、汚染状況が問題されており、すでにテレビでもレポートされた。エコロジーの点も感心が高い、例えば「イルカを間違えて捕獲しない漁法で捕った魚」。「安全」は、添加物、薬品、鮮度。「正体明らか」は、何処で取れたのか、誰が作っているのか、中身は何で出来ているのか、誰が選んだのか。こういった背景から今のオーガニックブームがある。


生ハム


生ハムというのは、豚肉のモモ肉を塩漬をして、燻煙、乾燥をしたものである。イタリアでは「プロシュート」と呼ぶ。低温で、乾燥しているヨーロッパの山岳地域で作っているものである。日本での製造は、湿度が多いという理由などで以前はできなかったが、食品衛生法が1982年に一部改正になり、できるようになった。93年には規制がさらに緩和されて、多くの製品が作れるようになってきた。部位的にも、モモ肉だけではなく、肩や、ロース、バラなどでも出来る。

生ハムというと、「高級品で、高い」というイメージがあると思う。実際、生ハムが日本に知られるようになり、国産品も出来てくるようになったころは、キロあたり、1万円以上、中には2万円近くのものもあった。もちろんスライスした状態で、パッケージにも金がかかっていたのだが、それにしても高かった。しかし、規制緩和や、この2〜3年の間の低価格志向への対応もあり、しだいに価格が安くなって来た。

それは、ひとつは時間的に短い期間で作ること。もうひとつは海外の低価格の原料を使えるようになってきたこと、そして、あるメーカーでは、熟成をさせる場所にコストをかけない方法を見つけて、さらに低価格を実現したところもある。

製造期間では、1年かけて作っていたものを、数カ月にし、さらに短縮して、味のいいものが出来るようになったメーカーもある。

このような低価格の生ハムをつかった、デリ、総菜アイテムはどうだろうか。

総合食品「フードライフ」98/7月号より
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