P=パッケージング

2013/05/24 1:58 に 松本リサ が投稿
本文のみ(写真無し)
パッケージによって売れ方が違ってくる。スーパーマーケットなどでのトレイの使い方、トレイの種類、トレイの形、盛付け、色の使い方、タレなどの添付するもの、ラベルの使い方、多くの条件で、同じ商品が売れたり売れなかったりする。

1.JPG、2.JPG:和牛のローストビーフ

これは和牛のローストビーフなのだが、「1」の方は、切り落としタイプで、ふわっと盛付けているが、「2」の方はきちんと並べている。価格は「1」が百グラムあたり1000円で、「2」が980円になっている。どちらも1パックあたりの価格は7百円前後になるようになっているが、さてどちらの方が売れるであろうか?もちろん店によって違うことはあるが、大体は「1」の切り落としたいプのことが多い。百グラムあたりでたった20円なのであるが、ふわっと盛付けたほうが「低価格」というイメージがあるようである。また、ふわっと盛付けたほうが量が多く見えるのだ。販売する側から考えると、きちんと盛付けるほうが時間がかかるが、しかしローストビーフなのだから、きちんと盛付けなければ、という気持ちになるのだが、かえってそれの方を顧客は「高い」と感じてしまうのである。

3.JPG:スープ用

では、この手羽先の先端の「スープ用」はどうなるだろうか?このパッケージはきちんと並べているが、これを並べずドサットにパックすると「クズ」イメージに今度はなってしまうのである、この場合はきちんと並べたほうが売れるのだ。高級品のローストビーフは並べないほうが売れ、低価格のスープ用は並べたほうが売れてしまうのである。どうしてそうなるかと聞かれても、黙って陳列してみて、どちらが売れるか?といろいろやってみた結果そうなるのだから、理由は説明つかない、とにかくそうしたほうが売れる、というだけである、現場とはそんなものなのである。

4.JPG:みそ漬け

これは鶏もも肉のみそ漬けだが、味噌タレが粘度のある硬いタイプを使っている。これが粘度が無くて流れてしまうタイプだと、「残り物」「鮮度落ち」といったイメージになるのか、あまり売れない。タレの味だけではなく粘度や色が重要になるのである。

5.JPG:ラムチョップ

調理済のラムチョップだが、トレイをデリカテッセン(総菜)部門で使っているものにしている。ローストビーフのトレイは精肉用のものなのだが、木目タイプの高級感のあるものを使っているが、更に高級感と総菜のイメージを出すためにデリカテッセン用トレイにしているのだ。そして、安心感にもつながる「出所明らか」の表示として「ニュージーランド」のラベルを使っている。どこで生産されたものか?という不安感や興味は最近ますます高まってきているの、表示法も厳しくなっている、そのための表示方法として、単にプライスラベルに印字するのではなく、デザインされたラベルを使っているわけである。

6.JPG:ローストビーフ小ブロック

こういった深絞りタイプのパッケージは、商品の立体感、厚さ、重量感を出せるので、加工品のパッケージとして急増してきている。このパッケージにはソースの小パックが入るようになっているが、このパッケージを買えば、ソースまで付いているので、台所でちょっとスライスをすれば「豪華な食卓」になるということで、高品質で簡便、というパッケージイメージになるわけである。

7.JPG:肉団子

この2種類の肉団子は、左が赤色系、右が醤油色系で、色のバランスを考えた製品とそれを受けた陳列になっている。ネーミングも「おお!」「それ!」と、勢いがついている。

8.JPG:串焼き

では、高品質を打ち出したパッケージばかりが良いかというとそうでもない。この串焼きのパッケージは、細長タイプの白の最もオーソドックスな低価格タイプのトレイを使っている。この製品はメーカーから来た製品を店でトレイにパックした形になっていて、まるで店舗で焼いたものをパックしたように、つまり店の「手作り」商品に見えるのである。素朴にパッケージしてこういうイメージになるものもあるのである。
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