高くしてみたら、びっくりさせてみたら

2013/05/24 0:52 に 松本リサ が投稿
世の中不景気が始まってから安くすることばかり考えているのだが、反対に高くすることも考えたほうがよい。

首都圏の一億円以上するマンションがここ数年前からよく売れている。不況のまっただ中で金回りの良い人がそんなにいるのかと思う人も多いかも知れないが、お金はあるところにはある。

金持ちには二通りあり、金はいくらあっても絶対に使いたくない人と、そうでない人に別れる。「金持ちはケチ」というのは正しく、大阪のある大金持ちの有名ケチ三人がタクシーに一緒に乗るときは大変だそうで、誰が先に乗せられるかでせめぎ合いが始まる。タクシーが目的地に着いたら、一番奥に残った人が金を払わなければならないからだ。

一方、良いところに住み、美味しいものを食べ、旅行をし、お金を人生のために豊かに使う金持ちも多い。こういう人たちはスマートに金を使う。スマートとは、カッコ良さに知性を加えたものだ。それほど金はなくても、スマートに使い、楽しんでいる人も、あまり目立たないが、結構居るものである。

四国出身でニューヨークに住んでいるある画家は毎年一回程度日本各地で個展を開いているが、地方都市でも結構顧客がいて、個展には来てくれずに「絵を家まで持ってきてくれ」というので数点持っていくと必ず買ってくれるという。非常に高い絵も数点は持っている家が多いそうだ。そして、東京というのはたいした都市で、不景気といわれていても、不況になるバブル後半の頃から現在まで、東京での個展での売り上げは毎年ほとんど変わらないそうである。

食品でも、健康指向、自然志向といったニーズの中で、形や見栄えではなく、本当に良いものは、異常でない範囲ならば、高くても売れているものはいくらでもある。最近の話題では、花王が発売して大ヒットしている飲料「ヘルシア」。一本180円という高額にもかかわらず「中性脂肪」レス、「特定保険飲料」といったキーワードと、独特のいかにも効きそうな苦味で大ヒットしており、コンビニエンスストアでの販売以外にはまだ拡大できず、専用の工場を建設することになった。これに刺激を受けて同じような商品が続々と出てきだしたが、皆古くからの飲料メーカーで、新参入した花王を老舗が慌てて追いかけている状況だ。

「築地クラブ」という通信販売会社がある。築地のこだわりの食品食材の通販をはじめ出したら、全国の美味しいもの大好きな会員がじわじわと広がり、現在数千人の会員になっているという。商品は品切れごめんあり、季節限定あり、発送日限定ありといったのがたくさんあり、良いもの満載で、注文も楽しめる。価格は手ごろあり、高品質希少価値で値ごろだがちょっと高めありと多彩だ。

「グルメくにひろ」という手作りのハムソーセージ工房があり、小さい工場と店舗だが、通販を行っていて、全国に顧客がいる。先日私が隔月ぐらいに行く堺のなかなか美味い寿司屋に行ったら「年末のソーセージを注文しておいた」と言っていた。ここのソーセージは全く無添加で素朴の塊みたいな美味しさなのだ。

私が時々注文するのは骨付きベーコンだが、1枚5千円。一般的なベーコンと比べたらだいぶ高いが、これを一度食べたら病みつきになってしまう。毎月のグルメセットがあり、先日のセットでは豚の骨付き前スネを塩漬して煮混んだアイスバインが入っていた。以下はこれについて書いた私の雑文。

 

アイスバインを3倍楽しむ方法

くにひろさんのところからアイスバインが届いた。これをどう食べるかに散々悩んだ、そのまま削って荒々しく齧るか、野菜とゆっくり煮て、スープまで楽しむかである。パッケージを外して香りが解き放たれたとき、自然なスモークフレーバーが我が鼻を刺激し、ぜぇーんぶ齧ってしまおうと瞬間考えたのだが、煮込んだスープの魅力も捨て去れない。そこで優柔不断かつずる賢く3つを一緒にやることにした。

まず、固まった筋肉部分を適当に外した、重量で言えば1/3という程度、これはスライスしてビールのつまみ。これとその他のつまみでぐずぐずやっている間の約二時間、香味野菜などと一緒に煮込んで、食事の第三コーナーを回ったあたりから骨に残った肉を外して食べ、更に骨とわずかにしがみついている筋を煮込んで、これは今晩食べずに、明日の朝、トーストとサラダ、それにこのスープというメニューにしたのである。今朝、第三番になるスープの朝食はうまかった〜。

 

広島にマンションの一室か秘密クラブかといった入り口の面白いレストランを見つけて、出張中のスケジュールの中に入れ、また行ってしまった。一緒に行った人たちはわざわざスケジュールを作ってきた人もいる。この店の特徴はメニューが無く、出て来るまで何を食べさせてくれるのかわからない。この日最初に出て来たのはほんのわずかに加熱しただけの渡りガニの身とみそを荒々しく和えたもの、その次は表面がパリッと焦げているのに中はとろりと柔らかい不思議なアワビ、びっくりの連続の後は、フォアグラソテーのアイスクリーム乗せ!!、これが美味く、実にワインに合う。その次は・・・といった調子で、いつも違うびっくりメニューの刺激を楽しめる。シェフは一見プロレスラーときているので「妖しい魅力とびっくりメニューの隠れ店」といったところだ。びっくりはうれしい。

 

卵では、特殊卵、高品質卵だけでなく、半熟卵に加工した製品が急成長している。牛丼の吉野家も半熟卵を採用している。スモークした卵製品もある。国立の高品質スーパー「三浦屋」の食肉売り場ではゆで卵をタレに入れて低温でゆでた商品がよく売れているが、これはメーカーから買ったものではなく店内で調理加工したものなのだ。

現在の製品を高品質にしたり、こだわりという付加価値を加えたり、希少性を出したり、びっくりさせたりして、高くしてみませんか?


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