E=エスニック

2013/05/24 1:47 に 松本リサ が投稿

エスニック(ethnic)を辞書でひくと「民族的な、異教徒の」。東南アジア、中近東、南米、アフリカ、インドなどの料理をいうが、欧米人にいわせれば日本食もエスニックになる。スパイスを活用した料理が多く、海産物から作ったソース、醤油なども使う。

 米国南部のクレオール料理や、TEX/MEX「テキサス、メキシコの香辛料をたっぷりと使った料理」などもエスニックだ。エスニックに関する最近のニュースを見ると、ブームになつているのがよくわかる。以下記事のトピック……

●紀文食品は六月からアジア風に味付けした練り製品を夏季限定で発売する。若者を中心にアジア料理、エスニック風料理が人気を呼んでいることから、練り製品の需要が落ち込む夏向けに激辛商品を発売してテコ入れする。夏季限定商品は同社としては初めて。発売するのは「タイ風」「韓国風」 「インド風」 のさつま揚げ、キムチやトムヤムクン風味の一人用おでんなど七品目。

●寿がきや食品‥新しいカレー味のカップめん「生タイプ唐辛カレーうどん」。辛い料理が好きな若者の嗜好に合わせて開発。スープ、かやく、別添えの香味油にも赤トウガラシを使用した。従来のカレー味と違い、エスニック風のスパイシーな味わいに仕上がった。

●エースコックは、五月八日、「チョビカップ キムチチゲラーメン」を全国へ一斉出荷する。コチユジャンを使用したコクのある辛みが自慢のちょっと大きめのミニカップ麺。先行発売の中華風 (しょうゆ)、和風(みそ) に、今回の韓国料理・エスニックを加えることで、シリーズとして気分に合わせて″何かと組み合わせて食べる″というコンセプトを訴求する。

●食糧庁は米関税化の初年度である九九年度の関税による米輸入量が二二五トンだったことを明らかにした。タイ料理などエスニック料理向けや、精米機の試験用などが中心。

●Mニューアサヒは創作料理の店「創作新鮮市場・キッキリッキ」を都内・新宿NOWA(ノワ)ビルの地下一階にリニューアルオープンした。魚介類や野菜などの新鮮な食材と旬の素材を使い、和食をベースにエスニックや中華・洋食の要素を採り入れてアレンジした創作料理を楽しむ店。

●手軽に食べられるエスニック風のインスタント食品が相次いで発売されている。エスニック料理店は一九八〇年代後半から増え始めたが、外食だけでなく家庭のメニューとしても定着してきた格好だ。

●東洋水産はカップめん「インドメン」を売り出している。

●エスビー食品では九八年からレトルトタイプの 「タンドリーチキンときのこのドライカレー」を販売、その後香りのスパイスをこれまでの一・五倍に増やした。「スパイシーさを求める消費者が増えている」 (同社) のに対応した。

●明治製菓‥「キーマカレー」 「ナスとチキンのインドカリー」などの製品群からなる「カレー市場」シリーズ。

●ミツカンはアジアのエスニック料理が家庭で簡単にできる合わせ調味料セット「アジア元気食堂」 の全国発売を記念して、「ビビンバ用」「クッパ用」 「チャプチェ用」。

●大阪・アジアガーデン‥タイ、韓国、インド、ベトナム=・。一国にこだわらず広くアジアの国・地域の料理や酒、お茶を売りにする飲食店が増えている。かつて 「エスニックレストラン」と呼んだ形態の店に近いが、今や和食もアジア料理と見なす店主が多い。

●米の粉で作ったライスペーパーで野菜や肉を包む、「生春巻き」に代表されるベトナム料理が若い女性の間でブームになつている。

●縦型カップビーフン 「マルちゃんスープビーフン」。中華料理やエスニック料理の人気を背景にビーフン需要が拡大していることに着目、めんの代わりにビーフンを採用した。

 エスニック料理に鶏肉は多く使われる。価格が安い、発展途上国では家庭内で育成することが出来る食肉なので、この料理が歴史的に定着してきた、といった背景もあるのかもしれない。東南アジアの田舎に行ってもその地で食べられている鶏肉料理は多い。

 以前、台湾の中央部にある田舎町に行ったとき、夜遅くなってしまい、レストランなど無いと思ってあきらめたら、ホテルのすぐ横にある店はやっているという。行ってみたら小さく、傾きかけていて、店というよりも廃虚といったほうが分かりやすい。恐る恐る声をかけたら店のばあさんが出て来た。

 食中毒が恐ろしいが、腹も減っていたので、紹輿酒をたっぷり飲みながら料理を待っていた。出て来た料理を食べたら、スープや下味に使っている鶏肉の味が濃厚で驚いた。回りに電灯など無いあばらやレストランでの鶏肉料理は極楽だった。昔の、味のある鶏肉は美味いとしみじみ思つた。

 この旅行の後、台北の飛行場から帰国の飛行機に乗ったら、機内食のメニューが鶏肉の台湾風料理だった、エスニックだ。どんなのかとちょっと心配して食べて見たら、天国と地獄で、実にまずい。聞いてみたら心配した通り、日本から来た便で、日本のブロイラーを使っているという。おいしい鶏肉にエスニツタはあう。エスニツクメニューの提案、商品開発はどうだろうか。



 鶏卵肉情報センター「鶏卵肉情報」2000/6より
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