畜肉製品のランキングから考える、売れる惣菜メニュー

2013/05/25 16:57 に 松本リサ が投稿
ランキング表は、日経のPOSデータからのランキングリストである。このデータには、売れている食品を分野別に分け、それぞれのランキングの最新データを出している。コンピュータデータベースサービスの日経テレコンで見ることが出来る。この中から、今回は弁当、惣菜に良く使われる材料の「畜肉製品」から、メニューを考えてみる。
このデータはもちろん小売りのデータなのだが、消費者がどういったものを好んで買っているかがわかるので、これを元に、メニュー企画を進めるというのは、イージーなようであるが、実際に売れているものから考えるのだから、効果がある。

ハムステーキ

トップは、日本ハムの「あらびきグルメイドステーキ」である。これはハムのステーキで、ロングセラーになっている。ハムをステーキにするというのは、昔からあったが、昔は低グレードのハムを食べる方法としても使われていた。しかし、この調理は、米国やヨーロッパでは普通のハムの食べ方である。ハムを一本丸ごとロースとする方法もある。
今までハムはスライスしてサンドイッチやサラダ、あるいはハムエッグと相場が決まっていたが、ごく薄くスライスをした「シュゼット」タイプの反対で、厚切りにして焼いて食べるというハムの提案である。このメニューは、十分に弁当に使うことが出来る。ハムステーキ弁当である。厚切りにこだわらずに、角切りにも出来る。ハムのサイコロステーキになる。また、ステーキにこだわらないで、角切りにしたハムを焼かないでそのままサラダに使ってもいい。使うハムを独自のものにして、特徴を出すことも必要だ、地方ならば地場産の手作りハムでそれほど高くないものがあれば使える。

焼き豚

焼き豚は、手作りのものほど売れている。「黒豚の焼き豚」「地養豚の焼き豚」と言ったものである。この焼き豚アイテムは、20位までで、3アイテムが入っている、そのうち2種は「強火焼き」と「あぶり焼き」で、焼き方がネーミングになっているが、高級感、高品質感をこれで打ち出しているわけだ。こういったネーミングは、その原材料を使うならばそのまま使うことが出来る。売れている商品名はどんどん使ったほうがいい。焼き豚のメニューだが、惣菜や、おつまみメニュー、中華メニューに利用できる。

チキンのハーフチップ

「チキチキボーン」があるが、鶏肉の手羽先のハーフチップで、「チキンスペアリブ」という名前で売っているところもある。もともとスペアリブというのは豚の肋骨のところで、チキンに使うのはおかしいのかも知れない。しかし、スペアリブの名前がファッショナブルなところからチキンにも使いだしている。
肉の中でおいしい部分というのは、牛肉や豚肉では、肋骨と肋骨の間の肉、というのがおいしいものを知っている人の見方だ、これは正しい。チキンの場合、このハーフチップのところが一番味があると思う。
ハーフチップは一つ一つが小さいために、弁当やおつまみに使える。惣菜、弁当では、数本使うだけで、目立つ材料になる。ビールのおつまみにも最高で、この目的では、ビールパーティー用の大型パックがいい。普通の家庭でも、500グラムぐらいはすぐに食べてしまう。
調理は、唐揚げと、オーブン調理があるが、どちらも和風ベース、あるいはエスニックベースのたれやシーズニングを使って調理するのがいい。小さいキッチンで調理しなければならない場合でも、フライパンに油をひいて、フタをして強火で炒めるように調理すると、早く、均一にできる。

ミートボール

ミートボールがこのところ売れてきている。食べるほうも手軽だが、売る側も、一つのミートボールを色々なメニューに使えるところから普及がしてきている。ミンチを使った食材は、ハンバーグが主体だが、ハンバーグだけで多くのメニューを開発、販売するのはなかなか大変で、マンネリ化する、そこでミートボールを導入する、といったところである。タレを絡めて弁当材料にするのは古くからだが、カレーや煮込みに入れたり、スパゲッティに使ったり、和風メニューに使ったりと、幅広い。
ミートボールの大きさだが、小さいのは7グラムぐらいから、大きいのは25グラムぐらいのまで製品サイズの幅が広いが、10から12グラムぐらいが応用範囲が広くて使いやすいようだ。

ハンバーグ

いつまでも主力のハンバーグは、小売りレベルではキャラクターものを入れたり、原料をチキンにしたり、高品質をうたって牛肉100%にしたり、ソースを高級にしたりと、商品開発に苦労をしている。メーカーの方としても最も競争が激しい製品である。ユーザー側としては選択幅が広いのでいいのだが、多すぎてかえって苦労をする。
弁当、惣菜で使うハンバーグは、今までは低価格に走っていたのだが、これからは、低価格のタイプと一緒に、高級感のあるものも必要になる。外食企業では野菜に有機のものを導入し始めていて、すでに導入競争にまでなってきている。この次の段階は、野菜だけではなく、ジュースなどの飲み物や、肉製品にまで及んでくるのは確実である。すでにジュースなどもオーガニック素材の導入になってきている。低価格のものと、高品質のものとの2本だてを考えなければならなくなっている。

ロティサリーチキン

チキンのステーキ、照焼きは、昨年からのトレンドの「ロティサリーチキン」である
。ロティサリーチキンとは、あぶり焼きにしたチキンのことで、余分な脂肪を落として、ヘルシーに調理したものである。チキンそのものがヘルシーニーズ対応で、これにさらにヘルシー調理が加わったものだ。この食材は、弁当用としてポピュラーなものだが、角切りにしてサラダや、サンドイッチにも使われ出している。サンドイッチではそのボリューム感で売れている。また、ファーストフードメニューでも広く認知されているので、弁当、惣菜メニューに使いやすい。丼に使うのならば、一口大にカットをしたものをご飯の上にならべてたれをかけるといい。

総合食品「フードライフ」96/7月号より
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