ひとつのテーマに集中して長期的に行なう、例えば「毛髪混入クレームを無くす」で、このための対策を集中して行なう。対策は多岐にわたる、工場に来る前に家を出るときに髪をブラッシングをする、着替えの時のポイント、粘着ローラーの使い方、エアシャワーの掛かり方、作業中の注意事項、トイレや休憩での注意、常に目視での確認、製品パッケージ時の見付け方、といった作業の一連のことに加えて、パッケージ場所の照明を明るくしたりサニタリールームの設備資材の改善、原材料サプライヤーへの教育や監視などを並行して行なうのだ。
このひとつのテーマを徹底して行なうためには、半年や一年はかかることになるが、良く考えてみれば一般的衛生管理の多くを結果的に行なうことになるわけである。テーマはたったひとつなのだが、結局は一般的衛生管理の徹底につながる。毛髪について終わったら次は「異物全般」についてのテーマでまた一年徹底する、といった形で進めていく。
クレームの多い毛髪を始めとする異物混入から進める例を言ったが、もちろん食中毒菌対策に集中して、例えば「一般生菌数低減」のテーマで、数値目標を現場や製品、あるいは工程ごとに設定して進める方法も良い。大切なことはあれもこれもやらなくてはというと結局何をしたら良くわからず、あるいはやることが多すぎるというパニックやストレスにつながってうまくいかなかったりするのなら、たったひとつのテーマだけに集中して行なったほうが効果があるということなのだ。